最初の文書
GSM Arena : Testing the brand new Snapdragon 8+ Gen 1
- Asusから貸与されたエンジニアリングサンプルによってSnapdragon 8+ Gen 1のテストが実施された。
- テストでは、GeekBench 5のマルチコアで14%、シングルコアで7%のスコア向上が見られる。
- 電力効率も大幅な改善が見られ、プロセスノードの変更が良い結果を生んでいることが確認出来る。
Snapdragon 8+ Gen 1とSnapdragon 8 Gen 1の比較
今回GSM Arenaが行ったベンチマークテストは、Asusから貸与されたエンジニアリングサンプルによって実行されている。このデバイスはディスプレイ解像度が1080pであったため、他のデバイスとの比較も1080pディスプレイの物との比較となる。
GeekBench 5について、Snapdragon 8+ Gen 1はSD 8 Gen 1よりもマルチコアテストで14%速いパフォーマンスを示しており、公称値を上回っていることが確認出来たとのことだ。
シングルコアのパフォーマンスは約7%向上が見られる。
CPUについては、コアのクロック周波数が全体的に向上していることもあり、パフォーマンスがアップしている。モバイルデバイスについては電力効率がより重要になるものでもあるが、それについては後述する。
GPUについて、Adreno730 GPUは今回900MHzとなり、10%のクロック周波数向上となっている。これがそのままスコアの10%改善には繋がらないが、実際のテストでは9~10%のスコアアップが見られたとの事だ。
特筆すべきは、AuTuTuベンチマークテストのスコアだろう。これは、データベース内のパッシブ冷却を使用した最高スコアを記録したSnapdragon 8 Gen 1よりも約13%高速となり、112万を超えている。ライバルのMediaTek製「Dimensity 900」も107万だったことを考えると、このテストに関してはライバルを上回っている。
最後に、Burnout Benchmarkも行われている。このベンチマークでは、消費電力は1W当たりのFPSなどが明らかになる。
PlusモデルのCPUパフォーマンスは優れており、消費電力1WあたりのFPSが向上している。(これまでのワットあたり1.41に対して1.74)。CPUの総消費電力は、Plusモデルで9.88W、標準モデルで9.61Wとなった。
GPUについて、Plusモデルは1Wあたり4.07FPS、最大23.7FPSとなり、5.6Wを消費。比較すると、非Plusモデルは1Wあたり3.27FPS、最大20.1FPSで、6.07Wを消費している。
そして、NPUについて、Plusモデルは1Wあたり52.6 FPS、非Plusモデルでは1Wあたり35.8FPSだった。
このテストによって、、新型の「Snapdragon 8+ Gen 1」は、TSMCの新しい製造プロセスに切り替わったおかげで、電力効率に関して顕著な改善が見られている。
総括
Snapdragon 8+ Gen 1は公称値通り10%のパフォーマンス向上が確認出来た。だが、それよりも大きな改善は、バッテリー消費の効率化だろう。これは以前問題になった「発熱」についての問題の改善にも繋がる物と考えられる。