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タイトルを見て、もしや、と思い、表題作を開くと、予想したとおり池内紀の『ヒトラーの時代』が取り上げられていた。最初に2019年夏に池内の訃報に接した驚きが語られるが、私も同様で、あれほどの健脚家で山と旅を愛した人がたちまちこの世を去ってしまった事実を未(いま)だ納得できずにいる。 著…