<p>二十四節気「小満」 梅雨の前の“心地のよい暑さの時季”</p><p><本格的な梅雨と本格的な夏の間> 今日から二十四節気の「小満」に入ります。 小満と重なる初夏は「麦秋」とも呼ばれます。麦秋は「ばくしゅう」とも「むぎあき」とも読み、この場合の「秋」は「穀物の収穫の時期」のこと。 麦が穂をつけ、豊かに実るころを意味しています。</p><p>今日5月21日(土)から、二十四節気の「小満(しょうまん)」に入ります。小満と重なる初夏は「麦秋」とも呼ばれます。麦秋は「ばくしゅう」とも「むぎあき」とも読み、この場合の「秋」は「穀物の収穫の時期」のこと。 麦が穂をつけ、豊かに実るころを意味しています。</p><p>猛暑、酷暑、炎暑、厳暑、激暑(劇暑)……夏の猛烈な暑さを表す言葉はたくさんあります。文字を見るだけで、うだるような真夏の暑さを連想することができます。しかし、激烈な暑さを好む人は、決して多くはないでしょう。 一方で、初夏の暑さは快いものです。小満の時季などの暑さを表す言葉に「薄暑」があります。歩くとわずかに汗ばむぐらいの初夏の暑さを指す言葉です。 明治時代半ば生まれの小説家で劇作家、俳人の久保田万太郎(くぼたまんたろう)に、次の一句があります。 弁当のおかずのウドの煮つけに初夏を感じているのでしょう。 「麦秋」は秋ではなく、初夏 「麦秋」は「ばくしゅう」とも「むぎあき」とも読みます。「麦の秋」ということもあります。「秋」という字が入っていることから、文字どおり、秋のことではないかと思う人もいそうですが、この場合の秋は「穀物の収穫の時期」のこと。初夏は麦が穂をつけ、豊かに実るころで、麦秋はまさに小満と重なる時季です。 正岡子規に師事した、俳人で小説家の高浜虚子(たかはまきょし)は次の句を詠んでいます。</p>