1997年ル・マンのGTクラスを制したロングテール
マクラーレン・オートモーティブの公式YouTubeチャンネルに公開された『ロングテール・ストーリーズ:レジェンド・オブ・ロングテール(Longtail Stories: The Legend of Longtail)』は、プロダクトマネージャーのイアン・ハウシャルの案内で、リカルドと共に歴代ロングテールの空力設計と軽量化の背後にある技術的革新性を紹介する。
オリジナルの「ロングテール」は、1995年のル・マン24時間レースで1、3、4、5位を独占したマクラーレン F1 GTRをベースに開発。マクラーレンはこの伝説の耐久レースにおいて、初挑戦・初制覇を達した唯一の自動車メーカーとなった。
そしてマクラーレン F1 GTR ロングテールは、1997年シーズンのFIA GT選手権でデビューした。前後のボディワークを延長することで空気抵抗を減らし、ダウンフォースが大幅に増加。独特のストレッチシルエットから「ロングテール」の名称が与えられた。マクラーレン F1 GTR ロングテールは、このシーズンのFIA GT選手権11戦中5戦で勝利。ル・マン24時間レースではGT1クラスで1-2フィニッシュを達成している。
F1 GTR ロングテールの歴史を引き継ぐ「LT」
マクラーレン・オートモーティブは、2015年に新世代のロングテール、そして「LT」を名乗るロードカー第1弾として675LTを発表。その後、675LT スパイダーが登場し、各モデル500台が瞬く間にソールドアウトした。
2018年には600LT クーペがデビュー、世界中の自動車アワードを総なめにする。続いて600LT スパイダーが追加された。2020年には公道仕様LTの中で最もパワフルな765LTが登場し、その1年後に765LT スパイダーが追加され、こちらも完売となっている。