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(岩波書店・1870円) 少女が語る稀有な避難の叙事詩 おそろしいことに戦争は、最初は血だらけの顔を表わさず、高らかに上がる気分でやって来る。凄(すご)いことが起きた、と男の子たちは興奮する。「戦争がはじまったとき、わたしたちはみんな浮かれていた」という少女の率直なことばから始まる。 …