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「そうさせていただきたいと願っております」「ならば九齢の姪などさっさと離縁したらどうだ。九齢が余の政敵であったことは、お前も良く知っているではないか」仲麻呂は再び全身を脱力した状態にし、どう答えるべきかに意識を集中した。まるで囲碁の棋士(きし)のように数十手先まで読んで、林甫を満…