イギリスのエリザベス女王があす21日、96歳の誕生日を迎える。イギリス史上、最も在位期間が長い君主となってから7度目の誕生日。女王は今年2月に在位70年を迎えており、6月2日から5日にかけて即位70周年を祝う式典「プラチナジュビリー」が盛大に開催される予定だ。
3年ぶり盛大に開催「トゥルーピング・ザ・カラー」
4月9日には、プラチナジュビリーまであと70日という節目の日ということで、イギリス王室の公式サイトでは、プラチナジュビリーの特設ページを開設。それによれば、「The Queen’s Birthday Parade(女王の誕生日パレード)」が6月2日に開催される。パレードには1,400人以上の兵士、200頭の馬、400人のミュージシャンが集まり、女王の誕生日を祝うという。
毎年6月2日は、正式な誕生日とは別に女王の誕生日を祝う「トゥルーピング・ザ・カラー」が開催されていた。しかし、2020年と2021年の2年間は、新型コロナウイルスのため規模を縮小していた。イギリス王室のサイトを確認する限り、現時点では今年の女王の誕生の祝いは、3年ぶりに通常の規模で開催されるそうだ。
女王の誕生日を祝うパレードと言えば、ロイヤルファミリー全員が一堂に集まる写真を見たことがある人も多いのではないか。パレードの最後には、バッキンガム宮殿のバルコニーにロイヤルファミリー全員が立つことになっており、例年、ロイヤルファミリーの様子が世界中に配信されていた。
ヘンリー王子、アンドリュー王子の式典参加は?
女王の孫の中で、特にウィリアム王子とヘンリー王子の2人の孫が有名だが、国民人気の高いウィリアム王子の一方で、ヘンリー王子は2020年3月に妻のメーガン妃とともにイギリス王室を離脱。米カリフォルニア州に移住したが、今月14日に一時帰国し、エリザベス女王と面会していたことが複数メディアで報じられている。6月2日の女王の誕生日を祝う式典に、ヘンリー王子夫妻は出席するのだろうか。
また、エリザベス女王の次男、ヨーク公アンドリュー王子(チャールズ皇太子の弟)は今年1月、軍の役職と「殿下」使用権を女王に返上している。アメリカ人女性、ヴァージニア・ジュフリー氏が、自身が17歳の時に、アンドリュー王子から性的暴行を受けたとして、米ニューヨークで民事訴訟を起こしたことがその理由だ。
アンドリュー王子は一貫して容疑を否認しているといい、イギリス王室も「ヨーク公(アンドリュー王子)は引き続き公務に就かず、今回の訴訟では民間人として自己弁護していく」との声明を発表している。2019年の「トゥルーピング・ザ・カラー」には、アンドリュー王子はもちろん参加しており、女王の横でにこやかに微笑んでいる様子が確認されているが、今年はどうなるのか。
今年の「トゥルーピング・ザ・カラー」では、ロイヤルファミリーのどのような姿が見られるだろうか。内外からの注目が集まっている。