もっと詳しく

<p>米国債利回り、短期債中心に大幅上昇-30年債は3年ぶりに3%上回る</p><p>米国債利回り、短期債中心に大幅上昇-30年債は3年ぶりに3%上回る</p><p>米国債利回りは19日に全ての年限で上昇し、特に年限が短めの国債で伸びが大きくなった。30年債利回りは3年ぶりに3%を上回った。</p><p>ウクライナでの戦争やサプライチェーン混乱の長期化でインフレ圧力は一段と高まり、米金融当局による政策引き締め見通しが強まっている。 短期金融市場は来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で約0.5ポイントの利上げが行われるとの見方を既に織り込んでいるが、セントルイス連銀のブラード総裁が18日に0.75ポイント利上げの可能性も排除しない考えを示したことがあらためて売り材料視された。前回0.75ポイントの利上げが行われたのは1994年。 セントルイス連銀総裁、必要なら0.75ポイント利上げも選択肢か (1) BMOキャピタル・マーケッツの債券戦略責任者マーガレット・ケリンズ氏は「ブラード総裁の発言は、短い年限にもう少しリスクを織り込むよう市場に促した」と指摘した。 米30年債利回りは19日、一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、3.02%近くに達した。3%を超えたのは2019年4月以来。2年債利回りは一時11bp上昇して2.56%をつけた。 調達金利が過度に上昇する前に現行水準で固定させようと、銀行や事業会社が次々と起債を行っていることも、米国債利回りの上昇につながっている。 米30年債利回りの推移 ブルームバーグ 原題:</p>