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この運転はNG! 速さよりもスムースさが大事! モテる運転とは?

 運転が上手いというのはどういうことなのでしょうか? 新成人も免許を取ってクルマを購入することが多い5月。モテる運転とはどういう運転なのでしょうか?

 女性の立場から見たモテる運転とは?

文/まるも亜希子、写真/Adobe Stock(トップ写真=yamasan@AdobeStock)

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■男と女の考える「上手な運転」は違う!?

「運転のうまさ=ドライビングテクニック」ではない(yamasan@AdobeStock)

 運転の仕方で女性にモテるなんて、あり得ないと思っている男性も多いと思います。また、男性が思う「上手な運転」と、女性が感じる「上手な運転」はまったく異なるということに、気がついていない男性も多く見受けられます。

 さらによくないことに、自分は運転がうまいと思っている男性ほど、女性にとっては迷惑がられていることも多々あります。

 これらの原因は主に、「運転のうまさとはドライビングテクニックである」と思い込んでいること。助手席など同乗者や周囲を走るクルマのことを考えず、「自分だけ気持ちよくなる運転」をしていること。どうでしょうか、皆さんは大丈夫でしょうか?

 では実際に、どんな運転がNGで、どうすればモテる運転になるのかを検証していきましょう。

 まず男性が思う「上手な運転」の典型といえば、スピードを出してカーブでは思い切りGをかけながら曲がり、キビキビとメリハリのある運転ではないでしょうか。

 でも助手席に乗っている女性からすると、そんな運転は「下手」もしくは「荒っぽい」「雑」と感じるのが関の山。もしお付き合いしている彼なら、「私のこと、大事に思っていないんだな」とガッカリするかもしれません。

■「モテ」だけではない! 周囲への思いやりに溢れた運転を

横断歩道で待つ歩行者がいるのにお構いなしで通過したりは絶対NG。マナーややさしさ以前に道交法違反です(Dieter Hawlan@AdobeStock)

 では女性が思う「上手な運転」とは、なんのショックもなくなめらかにスルスルと加速し、じわりと荷重移動してしなやかにカーブを曲がり、ブレーキングではちょうど速度が0km/hになると同時にスッと止まる、そんな運転です。

 まるで優しい毛布に包まれて運ばれているように、隅々までしっかりと神経が行き届いて大事にされていると感じる運転なのです。

 2つ目は、どうもハンドルを握ると「俺様」になってしまう男性や、自分さえよければいい「自己チュー男」になってしまう男性が見受けられますが、運転中にそれはかなりNGです。女性が好感を持つのは、どんな場面でも「譲る」という精神で運転している男性。

 これは合流や車線変更で入れてあげることだけではなく、信号のない横断歩道で停止し、歩行者をわたらせてあげるとか、駐車場などから出てくるクルマを入れてあげるとか、さまざまな場所で「相手を先に行かせてあげる」こと。

 男性には不思議かもしれませんが、助手席でこうした行為を見ている女性は、いつしか自分がそうされているように感じて嬉しくなり、そういう男性と一緒にいることを誇りに思うようになります。

 レディファーストという言葉がありますが、この男性ならそうやって女性を大切にしてくれそうだな、と錯覚してくるのです。

 これが、運転中に渡りたそうな歩行者がいるのにお構いなしで通過したり、合流でわざと前に詰めて入れてあげない、なんてことをやるのは絶対にNG。

 そんな男性は、女性からしたら「小さいヤツ」のひと言に尽きます。1台くらい前に入れたって、サッと止まって歩行者を渡らせてあげたって、到着時間なんて数分も変わらないのに、なんでそうしないんだろうと幻滅。

 もちろん、後続車が迫っている場合など状況をよく見て判断しないと危ないですが、そうしたとっさの判断力も含めて女性は男性に好感を持つのです。

■キーワードは「余裕と気配り」

車の流れや状況を的確に判断しての「先読みの運転」が肝心。ただし頻繁に車線変更を繰り返すのは×(xiaosan@AdobeStock)

 3つ目は、常に周囲の流れや状況をつかみ、先読みして運転できる男性。これも女性からみて惚れ惚れする運転です。そもそも、今はナビがついているクルマが当たり前ですが、紙の地図しかなかった時代には、道をよく知っているというだけで、男性は尊敬されたものでした。

 渋滞の時はここを曲がると空いている、この道が工事をしてたらこっちを通ると速い、といったデータが頭に入っていると、それだけでカッコいいと思われていたのです。

 今でも、ナビのルート案内には限界があるので、自分の知識や経験から効率的なルートが選択できる男性は一目置かれます。

 それに加えて、例えば1km先の工事の看板を見たら、この先で混んでるな、車線変更が必要になるな、と先読みして行動に移しておいたり、後ろから速いクルマがきていたら、前もって道を空けてあげたり。

 路上駐車や路線バス、タクシーなどがいることも、いち早く察知して対処しておくと、モタモタせずに常にスムースな運転ができます。

 これはその時には女性は気がつかないかもしれませんが、何度か一緒にドライブするうちに、「この人の運転だといつもスムースだな」と感じることがあるはず。それがいつしか、一緒にいると快適、楽しいと感じる要因にも発展するのかもしれません。

 ただ1つだけ、先読みするのはいいですが、むやみに車線変更を繰り返すのは女性にとっては逆効果。片側2車線の道路でノロノロ渋滞だったりすると、少しでも先へ速く行きたくてせわしなく右へ左へと車線変更をする男性がいますが、これは女性からすると「落ち着きがない人」「小心者」と同類です。

 自分がいる車線より、隣りの車線がちょっとくらい流れが速いからといって、チッと舌打ちしたり、焦ったりするのはもってのほか。「それくらい大したことじゃない」とドーンと構えていてほしい考える女性の方が多いのです。

 ここぞというところで、バシッとタイミングよく車線変更をする。それが女性の心をつかみます。車線変更1つと侮るなかれ。それは女性に好かれるか、そっぽを向かれるかの勝負の一撃。無駄打ちするのではなく、集中してほしいと思います。

 ということで、モテる運転の極意をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。女性が見ているのは男性の運転テクニックではなく、「心」の部分です。これがいつしか、「クルマの運転がうまい人は女性の扱いもうまい」と言われるようになったのかもしれないですね。

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