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評・梅内美華子(歌人) 本作の舞台は江戸も終わりに近い文政年間、武士が形骸化し町人が元気旺盛な時代。歌舞伎を知らない武家の娘・志乃が女形の役者喜多村燕弥に嫁ぎ、戸惑い、悩み、奮闘しながら自分を見つけてゆく。 『正岡子規伝 わが心世にしのこらば』復本一郎著(岩波書店) 4070円 仕草も心…