| むしろ、S2000はこれまで「あまり価格が上がらなかった」のが不思議なくらい |
インテグラ・タイプRの価格も連動して上昇中
さて、現在90年代の日本車は北米市場にて高い人気を誇っており、信じられないような高価格にて取引されている状況ですが、トヨタ・スープラや日産GT-Rに続いて価格を上げているのがインテグラ・タイプRやS2000といったホンダ勢。
そして今回、米中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーにホンダS2000CR(クラブレーサー)が出品され、落札まで数日残した状態で10万2000ドル(約1300万円)にまで価格が上がっています。
参考までに、去年の今頃までは(標準モデルの)S2000は500万円くらいで取引されていたことが「懐かしく」思われるほど。
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ホンダS2000CRの生産はわずか699台のみ
このホンダS2000CRは米国にてS2000販売最終の年に699台のみが限定にて販売されており、そのポジションとしては名称が示す通りに「サーキット走行を主眼に置いたモデル」。
これまでにも何度かS2000CRがオークションに登場し、過去には12万2500ドル(約1600万円)という価格で落札されたことがありますが、その個体の走行距離は5500マイル(約8851キロ)を数えており、しかし今回の個体は走行わずか123マイル(198km)にとどまっているため、確実にその落札価格を超えるものと思われます。
ちなみにこのS2000CRにつき、ノーマルからの変更点はハンドリングと軽量化のみにとどまり、つまりは出力は標準のままの240PS。
ただしこの「2.2リッターエンジンから240PS」という数値につき、自然吸気としては「2009年にフェラーリ458イタリアが発売されるまでは市販車最高」のリッターあたり出力でもあったため、一つの時代を飾るモデルとして、今後長きにわたってその価値を発揮し続けるのかも。
参考までに、「ハンドリング」面でのアップグレードだと、締め上げられたサスペンション、グリップの高いタイヤ、クイックなステアリングレシオ、さらにダウンフォースを高めるためのパーツとしてフロントリップ、リアウイングが取り付けられています。
軽量化についてだと、標準モデルよりも90kg軽い1276kgに仕上がっており、これらを総合するに相当にスパルタンな乗り味となっていそうですね。
現在「ピュア」「アナログ」なスポーツカーの人気が加速中
なお、今回のS2000にかぎらずですが、予想よりも速く進行しそうな電動化の流れを受け、多くの「ピュアで」「アナログ」なスポーツカーに注目が集まっており、つまりはあまり電子化されていない、そしてマニュアル・トランスミッションを採用するクルマが人気化しています。
ロータスやケーターハムといったライトウエイトスポーツから、ポルシェ・カレラGT、ブガッティEB110のようなスーパースポーツにまで幅広く注目が集まっており、ロータスそしてケーターハムは過去最高の売上を記録し、かつカレラGTやブガッティEB110は相次いで最高の取引金額を叩き出しており、もちろんS2000そしてインテグラ・タイプRの価格もここしばらくは上昇を続けることになりそうですね。
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