Lenovoは、Intelのデスクトップ向けプロセッサとほぼ同じ速度のモバイルプロセッサ、HXシリーズを搭載するモバイルワークステーション「ThinkPad P16」を発表しました。
55WのTDP(熱設計電力)というのは、作業用アプリケーションに通常使用されるCPUよりも遥かに高い性能です。より高いパフォーマンスには、より多くの電力(および優れた冷却)が必要になるので、TDPを増やすことは非常に重要です。
ThinkPad P16に搭載されている冷却システムは、デュアルベイパーチャンバーを採用して再設計された、とLenovoは説明しています。CPUとGPUは一部の熱放散ハードウェアの一部を共有しており、両方のチップ間で作業負荷がどのようなバランスになっているとしても、上手く機能します。
通気孔のデザインも美しく、以前レビューしたThinkPad P15 Gen2よりも、空気の流れが良くなっていると思われます。多くのゲーミングラップトップは、より積極的な通気設計をしているので、このラップトップの実際の性能がどの程度なのか気になるところです。
Lenovoは、CPUの最上位オプションは3.6GHz Intel Core i9 HXになると述べていますが、それだけではありません。GPUの最上位オプションには、より消費電力の高いNVIDIA RTX A5500(TDP 115W)が用意されています。このレベルの性能に対しては普通の消費電力ですが、ハードウェアのコンパクトさに対しては驚くべき数値です。
このラップトップはワークステーションなので、DDR5-4800 ECC RAMを最大128GBまで、2つのSSDスロットには最大で8TBのストレージまで、それぞれ拡張可能になっています。これほど大容量のRAMとSSDのオプションは、一般消費者向けのラップトップでは見つからないはずです。
16インチの画面は従来見てきた15.6インチよりもわずかに大型化しており、1番楽しみなオプションは、DCI-P3の色域を100%カバーした輝度400ニトの4K OLEDディスプレイです。何らかの理由でもう少し明るいディスプレイが必要な場合には、IPS液晶(600ニト)のオプションもあります。
このラップトップは、小さいとは言えません。36×26.7×7.3(cm)で約3kgというのは、重い部類に入ります。グラフィック性能が比較的近い、より軽量なラップトップもあるかもしれません。
ThinkPad P16のメモリーとストレージのオプションは、最も要求の厳しいプロフェッショナルを満足させ、Lenovoのセキュリティとマネジメントオプションは多くの人の要望に応えることが出来ます。最後に、ThinkPadシリーズ全般に言える耐久性の高さとキーボード品質は、ユーザーにとって今も昔も魅力的と言えます。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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