なんと、NVIDIA GeForceとAMD Radeonのグラフィックカードの価格は、希望小売価格の12%増しとなり、GPU市場は回復を続けているものの、グラフィックセグメント内にはまだ不確実性が残っています。
サプライズ! AMD Radeon & NVIDIA GeForceグラフィックスカードの価格は回復を続け、GPU価格は希望小売価格の12%オーバーからスタート
3DCenterの最新レポートでは、NVIDIA GeForceとAMD Radeonの両グラフィックスカードのGPU価格が下がり続けていることがわかりますが、これは2021年末から見られる傾向なので驚くことではありません。
NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズの価格は現在、平均して希望小売価格の約19%増、AMDのRadeon RX 6000シリーズの販売価格は平均して希望小売価格の12%増となっています。
それに加えて、GPUの供給は豊富で、現在、グラフィックスカードが店頭に並んでいない小売店はありません(数四半期前はそうではありませんでしたが)。
しかし同時に、市場にはちょっとした不安要素も蓄積されており、それについてはまた後ほど説明します。
その前に、チームレッドとチームグリーンの各グラフィックスカードのそれぞれの価格を見てみよう。
AMD Radeon & NVIDIA GeForceグラフィックスカードの価格推移(ソース:3DCenter):
店頭価格 対 希望小売価格 |
12/12 | 01/02 | 01/23 | 02/13 | 03/06 | 03/27 | 04/17 |
AMD Radeon RX 6000 |
+83% | +78% (-5PP) | +63% (-15PP) | +45% (-18PP) | +35% (-10PP) | +25% (-10PP) | +12% (-13PP) |
NVIDIA GeForce RTX 3000 |
+87% | +85% (-2PP) | +77% (-8PP) | +57% (-20PP) | +41% (-16PP) | +25% (-16PP) | +19% (-6PP) |
AMD Radeon RX 6000 シリーズ グラフィックスカード価格 (RDNA 2 GPU) 3DCenterより:
ショップ名 | RX6500XT | RX6600 | RX6600XT | RX6700XT | RX6800 | RX6800XT | RX6900XT |
miser | 209-309€ | 388-619€ | 443-761€ | 599-999€ | 897-1349€ | 935-1547€ | 1099-1949€ |
alternates | 220-299€ | N/A | 489-549€ | €659-899 | N/A | 1049€ | 1299€ |
Caseking | 228-305€ | 399-439€ | 498-575€ | €736-957 | 999-1145€ | 1099-1207€ | 1299-1652€ |
computer universe | 225-290€ | 399-465€ | 469-660€ | 650-839€ | 897-1070€ | 1048-1379€ | 1150-1744€ |
Hardwarecamp24 | 224€ | 389-449€ | 458-494€ | €699-769 | €959 | 1129-1149€ | 1249-1259€ |
media market | 239-300€ | 435€ | 520-560€ | 699-900€ | 1039€ | 1149-1229€ | 1579€ |
Mindfactory | 209-279€ | 344-419€ | 443-535€ | €599-763 | €897-949 | 935-1169€ | 1099-1579€ |
notebooks cheaper | 219-286€ | 406-509€ | 495-567€ | €671-899 | 976-1130€ | 1063-1203€ | 1185-1949€ |
Pro Shop | 244-309€ | 444-478€ | 515-630€ | 718-943€ | 999-1639€ | 1107-1379€ | 1269-1781€ |
希望小売価格 | $199 | $329 | $379 | $479 | $579 | $649 | $999 |
上乗せ分 | -5%から | -5%から | +6%から | +14%から | +41%から | +31%から | ±0 |
3/27からの 変化 |
–6PP | –16PP | –9PP | –18PP | –12PP | –16PP | –14PP |
入手性 | 4 | 4 | 5 | 5 | 3 | 4 | 5 |
※ 入手性は手に入り易さの事で、1が最低で5が最高 |
AMDのRadeon RX 6000シリーズのラインナップは、Radeon RX 6800シリーズ以外のカードはすべて希望小売価格の範囲内に収まっているようです。
Radeon RX 6500 XTとRadeon RX 6600は希望小売価格より低く、フラッグシップのRadeon RX 6900 XTは希望小売価格で販売されていることが確認できます。
さて、興味深いのは、最近、ヨーロッパの小売業者がAMDの次期RX 6X50 XTカスタムモデルを既存モデルの2倍以上の希望小売価格でリストアップしているのを見たことで、小売業者自身によるスキャルピングが行われていると感じられるかもしれませんが、実際には、正式発売や導入前のこうした価格高騰は供給や不足以前からよくあることなのです。
このような暫定的な価格はひとまず破棄し、消費者は発売日に更新された価格が表示されるまで待つべきである。
NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズ グラフィックカードの価格(Ampere GPU) 3DCenterより:
ショップ名 | RTX3050 | RTX3060 | RTX3060Ti | RTX3070 | RTX3070Ti | RTX3080 -10GB | RTX3080Ti | RTX3090 |
miser | 320-525€ | 429-785€ | 579-920€ | €699-972 | 780-1096€ | 960-1570€ | 1329-2296€ | 1879-2840€ |
alternates | 379-419€ | 469-489€ | €579-699 | 729-949€ | 799-949€ | 1089-1349€ | 1449-1699€ | 1949-1999€ |
Caseking | 380-423€ | 471-524€ | 649-733€ | 781-857€ | 833-965€ | 1116-1454€ | 1406-1850€ | 1999-2322€ |
computer universe | 375-449€ | 469-635€ | 599-778€ | 749-1096€ | 799-1000€ | 1019-1279€ | 1421-2296€ | 1929-3432€ |
Hardwarecamp24 | N/A | N/A | €599-629 | €779-899 | 788-869€ | 999-1279€ | 1471-1529€ | 1879€ |
media market | 359-421€ | 450-620€ | 599-730€ | 749-829€ | 799-1029€ | 999-1249€ | 1349-1869€ | 1969-2699€ |
Mindfactory | 362-408€ | 459-529€ | 633€ | 723-769€ | 780-919€ | 935-1099€ | 1329-1549€ | 1879-2069€ |
notebooks cheaper | 369-499€ | 449-640€ | 589-813€ | €699-972 | 799-1049€ | 960-1199€ | 1339-1598€ | 1899-2099€ |
Pro Shop | 387-520€ | 467-624€ | 610-741€ | 773-905€ | €873-969 | 1017-1299€ | 1349-1999€ | 2000-2284€ |
希望小売価格 | $249 | $329 | $399 | $499 | $599 | $699 | $1199 | $1499 |
上乗せ分 | +17%から | +18%から | +32%から | +27%から | +18%から | +21%から | +1%から | +14%から |
3/27からの 変化 |
–5PP | –13PP | –2PP | –7PP | –5PP | –12PP | –6PP | –3PP |
入手性 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
※ 入手性は手に入り易さの事で、1が最低で5が最高 |
NVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズのラインナップは、現在、希望小売価格に対して平均19%の黒字となっているが、主な問題はRTX 3060 Tiのストリート価格の高さにあり、これはゲーミングPCセグメントでの需要に起因している。
RTX 3070も同様で、これらのバリエーションはいずれもまだ「手頃な価格帯」というべき範囲に収まっている。
上位のRTX 3080 TiとRTX 3090 Tiはそれほど膨らんでおらず、この傾向が続けば来月までにNVIDIAのラインナップは20%以下、あるいは1桁台まで下がると予想され、次のトピックに移ります。
現在、Ethereumの「Proof of Stake」アップデートが2022年後半に延期されたことは、こちらでお伝えしたとおりです。
これは、暗号マイニングセグメントの中間的な回復の引き金となる可能性があり、価格が通常まで下がるというこの一連の流れを断ち切ることができる可能性があります。
これは、最初の価格上昇ほど大きなジャンプではありませんが、どのような上昇も再び下がるのに数ヶ月かかり、NVIDIAとAMDからの次世代ローンチがこの影響を受ける可能性があることに注意してください。
マイニングの低迷が回復するよりも、グラフィックスカードの価格が回復する方向に向かうことを期待しています。
解説:
ようやくGPU価格が+20%前後へ
ようやくGPUの価格が希望小売価格の+20%前後に落ちました。
前回、3/27の調査が+25%前後ですから、あまり落ちているわけではありません。
しかし、入手性に関してはかなり改善されています。
今はもうほとんど手に入らないということは無い状態になっています。
希望小売価格以上で売られる状況は正常なのかと言われるとそうではないと思いますが、イーサリアムの価格も下がって、マイニング特需も一段落してきたと思います。
今後はRTX4000シリーズの発売を目前にしていますので、価格が上昇に転ずることはほぼないと思います。
一つだけ気がかりなのは、イーサリアムのPoSアップデートが2022年後半に延期になったということですね。
こちらはGPUの価格を押し上げる要因になりますので、ぜひとも早めにPoSに移行してほしいところです。
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