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Appleの新しいMac Studioに初搭載され大きな話題を呼んだ「M1 Ultra」チップだが、今回Endgadgetが、実際の使用環境に近い形でM1 UltraとM1 Maxの両チップに対してベンチマークテストを行い、結果を公開した。結果は、M1 UltraはM1 Max比で40%~100%近い高速化を実現しているとのことだ。

Source

Endgadget(YouTubeチャンネル) : We threw everything at the M1 Ultra | Upscaled

この記事の要点
  • Endgadgetが読者に、実際にテストして欲しい使用環境を募り、その結果を受けて調査を実施。
  • 調査の結果、M1 UltraはM1 Maxに比べて40%~100%、つまり最高で2倍の処理速度を実現していたとのこと。

ユーザーにM1 Ultraで実際に試して欲しい環境を聞き取り調査しテストを実施

テストを実施したEngadgetは、読者に相談して、より実際の使用環境を反映するようなタスクをくみ上げた。その上で、M1UltraチップとM1Maxチップでベンチマーク比較を行っている。

M1 Ultraは、2つのM1 Maxチップを融合して、20個のCPUコアと64個のGPUコアを持つプロセッサーと、最大128GBのRAMを手に入れ、これまでテストした中で最速のプロセッサーの1つとなっています。

私たちは、M1 Ultraで実行してほしいテストを尋ねました。Adobe LightroomとPremiere Pro、Davinci ResolveとFusion、Blenderでの3Dモデリング、TensorFlowとPytorchなどの機械学習テスト、そしてゲームなど、かなりの数のリストが集まりました。

比較の結果、Mac Studioに搭載されたM1 Ultraは、M1 Maxチップの2倍の速度であると結論づけられた。理由としては、2つのM1 Maxチップを融合して1つのSoCを作り上げているため、これは驚くべきことではないかも知れない。GPUに関しては、M1 Ultraは40パーセントから80パーセントの上昇となった。しかし、ビデオレンダリングに関しては、M1 Ultraチップは圧倒的なパフォーマンスを発揮している。M1 Ultraチップは、10本の8K動画の書き出しを、29秒で終わらせているのだ。

M1 Ultraは、ハードウェアアクセラレーターが効果を発揮するときに、最高のパフォーマンスを発揮します。これは、ビデオレンダリングやAI処理など、特定のタスクを高速化するために作られたチップのパーツです。10本の8K動画を同時に処理するテストでは、アクセラレーターの働きにより、M1 Ultraはわずか29秒で処理を完了しました。これは、16コアのAMD 5950XプロセッサーとNVIDIA RTX 3080 Tiグラフィックスカードを搭載しているPCの約2倍の速さだったのです。

M1 UltraとM1 Maxのテストでは、実際にCPUとGPUの性能を比較している。詳しくは上に埋め込まれているビデオをご覧頂ければと思う。