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ミニJCW

| ミニJCWを選んだ理由の一つが、BMWが賛辞を惜しまないZF製の8速ATにあった |

そしてこの8速ATはみごとボクの期待に応えてくれたようだ

さて、ミニJCW(F56/LCI2)に数回の給油を行い、その平均値はちょっとびっくりのリッター16.67キロ。

さほどスピードを出していないということもありますが、ミニJCWの公式燃費はリッター15.5km(JC08)なので、今のところはけっこう良い数値が出ている、ということになりますね。

参考までに、以前に乗っていたR56世代のミニクーパーS(6速MT)はリッター14.95kmでしたが、F56世代のミニJCWは排気量が(R56から)400ccアップ、出力が60馬力ほど向上しており、それを考えると様々な技術によって世代ごと、そして年々クルマの燃費が(出力向上にもかかわらず)改善しているということを改めて感じさせられます。

ミニJCWには「GREEN」モードも存在するが

なお、ミニJCWにはドライブモードが3つ備わり、ハードな方から「SPORT」「MID」「GREEN」。

各モード間にて変更されるのはシフトチェンジのタイミング、シフトスピード、アクセルレスポンスとなりますが、デフォルトの「MID」だと、ポルシェやランボルギーニなど様々なスポーツカーに乗ってきたぼくにとっても「おっ」と思うほど鋭い反応を示します。

そして「GREEN」になるとこの反応が一気にマイルドになり、アクセルを踏んでも逆に「おっ・・・」と思うくらい加速せず(排気量が半分になってターボがなくなったくらいのイメージ)、しかも設定によって”セーリング”なる機能を利用可能。

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このセーリングとは、フォルクスワーゲングループでいう「コースティング」で、つまりアクセルオフ状態にてエンジンとトランスミッションとを切り離す、もしくは「N(ニュートラル)」と同じ状態にしてクルマを空走させる仕組みです。

これを活用するとエンジンブレーキがかかることなくクルマが空走し、エンジンの回転数も最低限(アイドリングと同じくらい)になるので「距離あたりのガソリン消費量」を抑えられることになり、場合によっては燃費を10%ほど向上させることが可能だとも言われているようですね。

ちなみにセーリング機能については「オフ」にすることも可能で、たとえば山間部に住んでいて、エンジンブレーキを多用したほうがいい環境で運転するケースなどはオフを選択しておくのだと思われます。

ぼくの場合、現時点ではGREENモードに入れたのは2回ほど(セーリングは「オン」)、かつ僅かな時間だけであり、そのほとんどは「MID」にて走行していて、よってこのリッター16.67キロというのはMIDモードでの数値だと捉えてもらえれば良いかと思います(折を見てGREENモードの燃費も試してみたいと思うが、気が狂うくらい遅くなるのでGREENモードに入れるのを躊躇している)。

やはり8速ATの効果は大きい?

なお、ぼくがミニJCWの燃費につき、数値が優れる主な、そして最大の要因だと考えるのが「8速AT」。

ミニJCWに積まれるのはZF製の8HP51だと聞いていますが、BMWいわく「これ以上のトランスミッションは存在しない」というほどの評価を得ており、そのためM3やM4にも搭載されるうえ、今後ほとんどのBMWにはこのトランスミッションが採用されることになるものと思われます。

実際に走ってみたところ、この8速ATのシフトチェンジの速度やダイレクト感はDCTに劣るものではなく(このATはトルコン式)、BMWがDCTを一瞬で廃止したことにも「なるほどな」と納得。

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とくにこの8速ATは、ターボエンジンのように太いトルクを持つエンジンとの相性がいいようで、低回転から高いトルクを発生させるエンジンと組み合わせた場合には(最低に近い)低い回転数でのシフトチェンジが可能となり、「小排気量エンジンを引っ張るよりは」CO2排出量が少なくなるんじゃないかと思わせれられ、単に排気量を下げるだけがCO2排出を引き下げるための手段じゃないんだな、と思ったり(トランスミッション次第では、あえて排気量をアップしてトルクを利用したほうがいい場合もあるのかもしれない)。

BMW「Z4に積まれるトルコンATは最高だ。ロードカー用としてこれ以上のトランスミッションは存在しない」

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とにかくこの8速ATとミニの2リッター4気筒ツインスクロールターボエンジンとの相性は「非常に優れる」ということは間違いなく、いかなる速度域でも回転数を抑えることができ、低い回転数からでも効率よくパワーを引き出し、ストレスを感じさせないフィーリングをもたらしているようでもありますね。

これまでに乗ってきたクルマの燃費はこんな感じ

参考までに下記は現在乗っている、もしくはこれまでに乗ってきたクルマの平均燃費。

記録している範囲ではミニJCWが「これまででベスト」という数字を出していて、期待したとおり、いや期待以上の燃費を叩き出してくれています。

  • ポルシェ・マカンS・・・10.23km/リッター
  • ポルシェ718ケイマン・・・11.93km/リッター
  • ランボルギーニ・ウラカン・・・6.19km/リッター
  • ランボルギーニ・ウラカンEV RWD・・・6.28km/リッター
  • ポルシェ981ボクスター・・・11.16km/リッター
  • ランボルギーニ・ガヤルド・・・6.14km/リッター
  • ポルシェ911(997)カレラ・・・6.7km/リッター
  • アウディTT(8S)・・・12.55km/リッター
  • アウディTT(8J)・・・13.56km/リッター
  • レンジローバー・イヴォーク・・・9.34km/リッター
  • フォルクスワーゲン・シロッコ・・・15.48km/リッター
  • ミニクーパーS(R56)・・・14.95km/リッター

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