その題名は、読み手に謎をかけるかのようだ。「当事者は嘘(うそ)をつく」(筑摩書房)。著者で哲学研究者の小松原織香さん(39)は、性暴力の被害経験から生き延びた経験をノンフィクションとして描いた。一方で本書は「ハッピーエンドのファンタジーでもある」と語る。多面的な性格を持つ書物を描い…
その題名は、読み手に謎をかけるかのようだ。「当事者は嘘(うそ)をつく」(筑摩書房)。著者で哲学研究者の小松原織香さん(39)は、性暴力の被害経験から生き延びた経験をノンフィクションとして描いた。一方で本書は「ハッピーエンドのファンタジーでもある」と語る。多面的な性格を持つ書物を描い…