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『ヒカリ文集』松浦理英子著(講談社・1870円)ある小人数の劇団で、団員のほとんど全員が、しかも男女とも恋に落ちた女優、それが本書のタイトルにもなった「ヒカリ」である。彼女が劇団を去ったあと、主宰の演出家も死亡して、劇団は解散した。その演出家の遺作の戯曲は、彼の自宅に招待されて久方ぶ…