スクープ!!リコール発表されたシエンタの「詫び文」入手!!
4月13日、トヨタ自動車は、シエンタのエンジンルーム内に雨水等が浸入する不具合があり、最悪の場合、エンジン内部(燃焼室)に水が入り、エンストする可能性があるとしてリコールを届け出た。全車点検の後、エンジン載せ替えまでを想定している。台数が多く、確認と整備に時間がかかる部位だけにリコール改修には時間がかかりそうだ。
対象は平成27年から今年3月まで生産された約26万台。ワイパーの根元にあるサービスカバー、カウルカバーの防水性能が経年により劣化するトラブルだ。トヨタ自動車からの「詫び文」を入手したので掲載する。
本誌を支えてくれているベテラン整備関係者は、「トヨタから出たシエンタのリコール、情けないですね。最近のクルマはボンネットが小さくなりエンジンが運転席側に潜り込むような作りになっています。これだとフロントガラスから流れ落ちた雨水がカウルガーニッシュを乗り越えたりしてエンジンルームに入り込むと、プラク穴に入ったり色々と不具合を引き起こします。こうした現象はずっと以前からです。今回のリコールは、その雨水がインジェクターからシリンダーに入ってエンジン始動するとウォーターハンマーでコンロッドが曲がるという絶望的な結果が起こる可能性のある不具合です。セーフティセンスだの自動運転だのハイブリッドだの、最新のテクノロジーが雨によって使えなくなり、果てはエンジン交換になると言うことです」とそのお粗末さに呆れていた。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004421.html
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)