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ポルシェ917へのオマージュ!デザイナーが考えた未来の「超ロングテール」ポルシェのデザインが前衛的すぎた

| ガソリンとEVとが併用される時代だと今と大きくクルマのデザインは変わらないだろうが、EVしか生産されなくなった時代のクルマは今とは全く異なる思想で設計されるだろう |

そして「EVネイティブ」なデザイナーが出てきた時、クルマのデザインは大きく変革してゆくものと思われる

さて、インダストリアルデザイナーのカール・チャン氏がポルシェ917に着想を得た未来のポルシェのレーシングカー、「ポルシェ975」のレンダリングを作成し公開。

なお、動力源は「ハイテンパーチャー・リキッドメタル」だと紹介されており、現代のテクノロジーでは実用化されていないものを取り入れていそうですが、そのぶん様々な部分において常識にとらわれない作りをもっています。

ちなみにこちらは作品の構想を練る際のスケッチで、座席が「かなり」前に位置しており、パワートレインと思われるモノがかなりの容積を持つことがわかります。

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そしてデザインはこういった変遷を遂げる

さらにこちらは一歩進んだデザインとなり、ウインドウ含むキャビンには917の影響を色濃く見ることができますね。

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もう一段回進むと、キャビン後方にはカレラGTからヒントを得たというルーフ後端のバーが登場します。

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こちらはデザインが大きく異る別バージョン。

左上のイラストだと、リアフェンダー上のデザインが917っぽく、しかしもちろんずいぶん未来に飛躍したというイメージ。

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全く別のコンセプトを持つ、しかし別の角度から見た(現実的な)ポルシェ917へのオマージュデザイン。

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こちらはフロント両脇に918スパイダーを連想させるダクトがあり、「クワッド」LEDがフェンダーに内蔵されています。

ホイールには空力効率に優れそうなカバーが取り付けられています。

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ポルシェ975の最終デザインはこうなった

そしてこちらが最終盤のデザイン。

フロントには「ベクタリング・エアダクト」を持つアクティブスポイラーが装備され、リアディフューザーも可変式を採用しているようですね。

なお、テールエンドには「PORSCHE」のロゴがありますが、その下には排気ではなくジェット気流を吹き出すと思われる(そしてこれによって推進すると思われる)バーナーが見えます。

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フロントフェンダーはポルシェ917を連想させる峰を持ち、スケルトン構造を持つフロントフード中央からはインボード式のフロントサスペンションが顔を覗かせることに。

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ドアは非常にコンパクトで、とにかく車体後部のマスが大きいことがわかりますね。

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キャビンはバブル形状を採用し、その上にはシュノーケルのようなものも。

デザイナー氏いわく、なんらかのテクノロジーが使用されている部分、そして可動部にはビビッドなカラーが使用され、それによって機能を視覚化しているのだそう。

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こちらはこのポルシェ975のディメンション。

ガソリン車とは大きく異るパッケージングを採用しているように見えますが、これからの自動車は様々なパワートレインを積むことになるものと思われ、となると今までの内燃機関を搭載する自動車とはまったく異なる構造を採用する可能性も出てきて、そしてそれらはある意味で「内燃機関の呪縛から開放された、新しい世界への」足がかりなのかもしれません。

現時点では、多くのデザイナーが無意識のうちに「自動車の形はこう」という固定概念に囚われているかもしれませんが、電気自動車世代に生まれ育った人たちがデザイナーを務める時代になれば、クルマは大きくその形を変える可能性もありそうです。

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参照:Carl Chan(Behance)

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