| やはりフロントエンジン搭載フェラーリにはエレガントな仕様がよく似合う |
最近はレザーにファブリックを組み合わせる例が少なくないようだ
さて、フェラーリは自社にて顧客からの要望に応え車両をパーソナライズするための部門「テーラーメイド」を持ちますが、今回そのテーラーメイドによってカスタムされたポルトフィーノMを公開。
ポルトフィーノMは、フェラーリ内だとローマとともに「GT」というカテゴライズがなされ、F8系や296GTB/296GTBの「スポーツ」とはまた異なる軸の上に存在するモデルです。
エンジン搭載位置がフロントということもありますが、1960年代あたりの優雅なフェラーリを連想させるスタイルを持ち、よってエレガントな内外装を選ぶオーナーも多いようですね。
なお、この車両には「サラウンドビュー」がオプション装着され、フロントグリル内、そしてドアミラーにはカメラが内蔵されています(けっこう珍しい)。
ボディカラーはTurcheese Molvedo
このポルトフィーノMに使用されているボディカラーは「Turcheese Molvedo」だと紹介されており、調べてみるとかつての330GTや365GTB/4にも採用されていたボディカラーでもあるようで、このポルトフィーノMのオーナーさんは過去にそれらのモデルを所有していたり現在でも所有しているのかもしれません。
たしかにポルトフィーノMやローマのようなフロントエンジン車には、レッドやイエローのようなビビッドなカラーよりも、こういった美しいメタリックカラーのほうが似合うようにも思います。
インテリアカラーはアクアマリン
そしてトルコ石色のボディカラーに組み合わせられるのは「アクアマリン」の内装。
1960-1970年代のフェラーリには「アイボリー」レザーを確認することができるものの、こういったアクアマリン色のレザーは(過去のフェラーリはもちろん)現代のフェラーリでも見たことはなく、非常に新鮮だと思います。
シートのセンター部には珍しいリブのようなデザインが再現され、ヘッドレストの跳ね馬(プランシングホース)は刺繍ではなく型押し、そしてシートのステッチは「コントラスト」ではなく生地同色の「トーン・オン・トーン」というマイルドな仕様を持っており、1960-1970年代のフェラーリに見られた上品さを感じさせる選択だと思います。
なお、シートバックやシートベルトはグレー、そしてヘッドレストやセンターコンソール、フロアカーペットに相当する部分にはクヴァドラ製のテキスタイルが用いられており、これもまた控えめな優雅さを演出しているようですね。
そしてステアリングホイール、ダッシュボード、メーターフード、ステアリングコラムなどはマットな質感を持つレザーにて仕上げられており、樹脂パネルに塗装されたメタリックグレーとの相性が非常に良好。
ダッシュボードのロワーパートは「アクアマリン」、センタートンネルはファブリックとレザーとのコンビ仕上げとなっており、やはり非常に強い特別感を感じます。
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