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トヨタ・クラウンのSUV版はハイブリッド、2023年夏から日本と米国、中国で販売開始との報道。ただし2022年10月には「別の」クラウンが米国上陸?

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SUV版のクラウンを発売するというのはいろいろな面で理にかなっている

さて、ちょっと前に話題となった「クラウンがSUVに」という話。

その後はあまり噂も聞かれず、しかし2021年には中国にて「クラウン・クルーガー」なるSUVが登場していますが、中国におけるクラウンは「車種」というよりもサブブランドのひとつであり、よってこのクラウン・クルーガーは「クラウンがSUVに生まれ変わる」というのとはちょっと違うライン上にあるクルマであったわけですね。

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「クラウンSUVは2023年夏に発売」

そして今回、久しぶりにクラウンSUVの話が報じられることになり、ロイターによると、「トヨタの事情通」である3人からの情報であるとして「2023年夏から、クラウンSUVが中国・日本・アメリカにて」販売される、とのこと。

ただ、今年2月にリークされた、トヨタのディーラーミーティングでの資料では「2022年10月からアメリカでクラウンが発売される」とあり、ここにちょっとした差異が生じています。

2022年10月発売のクラウンについて、「SUVではなくセダンボディのクラウン」という可能性も考えられ、しかしアメリカでクラウン(セダン)を発売する理由は全く感じられず(絶大な人気を誇るカムリが存在する)、ここはちょっと疑問が残るところですね。

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クラウンSUVのパワートレーンはハイブリッド

なお、同じくロイターによると、クラウンSUVのパワートレインにはハイブリッドが採用され、最初に登場するのはガソリンハイブリッド、そしてその後にはプラグインハイブリッドが販売開始となるのだそう。

ちなみに前者は中国とアメリカ、後者は日本向けだとされていますが、「ピュアエレクトリックモデル」は今のところ計画されていないようですね。

参考までにですが、クラウンは「トヨペット・クラウン」としてはじめて米国に輸出されたクルマであり、ある意味では今回の「米国市場でのクラウン復活」は一つのトピックになりえるのかも。

日本だと「いつかはクラウン」というキャッチコピーがよく知られており、「クラウンにしか乗らない」という人も見かけたりしますが、一時は「セルシオ」が導入されたことでフラッグシップの座を譲り渡しており、しかしレクサスブランドの導入によってセルシオが「レクサスLS」となってトヨタから抜けたことで再びフラッグシップの座についています。

もうひとつ参考までにですが、クラウンは2021年に「日本で最も売れたセダン」でもあり、乗用車の総合ランキングでは29位。

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この結果はそんなに悪くないように思えるものの、トヨタにとっての29位は誇れるものではなく、そこでクラウン廃止説も出ているほどですが、さすがに(ある種の精神的支柱でもある)クラウンを販売終了にすることはできず、よって「SUV」を投入することで延命を図るのかもしれません。

もしクラウンのSUVが導入されたとしても、(日本では)セダンバージョンのクラウンと併売されるといい、その理由としては「旧来のクラウンのファンを納得させる」というものなのだと思われます。

これはちょっと無理矢理に見えるかもしれませんが、カローラももともとセダンからはじまり、後にバンやクーペ、ハッチバック、はてはクロスオーバー等のボディ形状を持つまでに拡大しており、それを考えるとクラウンにSUVが追加されるのはさほど珍しいことでも、大きく騒ぐほどのことはないのかもしれませんね。

日本市場だけに限って言うならば、SUVよりもミニバンに「クラウン」を設定したほうが良さそうではあるものの、それだとアルファードとの競合が懸念されたりするのかも。

であれば「クラウン」のイメージを活用し、現在のトヨタにはない「落ち着いた、ハイライディングサルーンのような(つまりロールスロイス・カリナンのような)」SUVとしたほうが新たな市場やユーザーを獲得でき、かつ世界的に見てもチャンスがあるのかもしれません。

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参照:Reuters, Driven District

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