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歌人の土岐善麿(ときぜんまろ)が1940年、日中戦争の報道写真を目にして詠んだという。〈遺棄死体 数百といひ数千といふ いのちをふたつ もちしものなし〉。戦死者は数百とか数千とか大まかな数が伝わるが、どれもかけがえない、たった一つの命なのだ、と▲ウクライナから届く知らせは「残忍」の色合…