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霊的存在と人間との交感として一般的に知られるのは、神や鬼、死者や生者、狐や蛇などの動物の霊が憑依する現象である。「憑霊」の語は、何ものかが憑く現象を総体的・体系的に研究した小松和彦が「憑霊信仰」の語を用いて学術領域に浸透したという。本書が検討対象とするのは、憑依技法である。著者は…