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ドストエフスキーは『罪と罰』で、人類の平和のためには“老婆”を殺してもよいという青年ラスコーリニコフとは違う、もう一人のラスコーリニコフをみせてくれる。高利をむさぼる金貸しの老婆を殺害した後、悩んだ彼は、家族のために身売りした女性ソーニャの前にひざまずき、その足にキスをする。「私…