もっと詳しく

 毎年この時期になると「都営交通モニター制度」なるキャンペーンの募集がスタートする。じつはこれこそバスファンにとっては垂涎モノなのだ。抽選に当たれば、担当分けされた駅やバス路線の調査を実施。ユーザーの意見などを集めるといった、さながら都営交通の職員並の任務が与えられるのだ。

 定員は450名と多いように思えるが、毎年応募が殺到するほどの支持されているキャンペーンである。ちなみに当選者にはファンにとって超うれしいシロモノがもらえるというが、一体このキャンペーンはどんな内容なのか!?

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)


本年度の募集は4月13日から

 2022年度の募集は4月13日午前0時から始まっている。募集人数は450名。例年応募者多数で抽選になっているようで、数あるモニター制度の中でも人気が高いと言える。

 応募の条件は次の通り。東京都内に在住、在勤又は在学している方。満16歳以上(令和4年4月1日時点)の方。都営交通を日常的にご利用いただいている方。個人のパソコン等によりインターネットに接続できる環境をお持ちの方。個人のメールアドレスをお持ちの方。インターネット上のホームページの閲覧、電子メールの送受信及び日常の会話を日本語で行うことができる方。

人気の秘密は都営まるごときっぷの進呈?

 またその他の条件として、一世帯からの応募は一名のみ、ネット上からのみの募集で郵便等他の手段による申込・参加はできない。そして東京都交通局職員及びその親族は応募できない。

 活動期間は本年6月上旬から2023年3月末まで。何をするのかというと、インターネットによる担当路線や駅等の調査やグループインタビュー等だ。

人気の秘密は謝礼

 このモニターに協力すると、都営交通一日乗車券が進呈される。定期調査の他にも臨時調査の依頼もあり、その場合は別途追加で進呈される。

モニターには活動に先立ち資料が郵送される

 また必要な資料は事前に郵送されるほか、事務局にメールで問い合わせることもできるので、分からないといことはないだろう。記者は過去に2回モニターに当選したことがある。直近では2020年度に有明営業所ができたてで担当路線が少なく応募者定員割れで「補欠当選」したことがある。

バスは営業所単位で応募する

 募集は地下鉄・都営バス・都電・日暮里舎人ライナーについて行われるが、例年だと担当の希望は3つまで出すことができる。

 地下鉄は路線全体ではなく駅を区切っての担当となるが、都営バスの場合は営業所・支所単位での応募だ。例えば都営バスだけで担当希望を出す場合は、渋谷営業所、品川営業所、杉並支所のように3つを選択する。

 普段通勤や通学で利用している路線が属する営業所がいいだろう。もちろん都営地下鉄と混同で希望を出すことも可能だ。とにかく第3希望まで出す。

コロナでモニターイベントは中止された年も

 モニター限定参加の都営交通イベント等もあったのだが、本年度はどうするのかは、まだアナウンスされていない。記者が以前に担当した時は臨海支所での急病人対応訓練を見学できたし、乗客役として飛び入り参加もできた。

 さまざまな制限の中で工夫を凝らしてできるイベントはやってほしいものだが、まずは都営交通をより便利に快適にするためにマニア目線ではなく、乗客一般目線で参加を検討するとよいだろう。

 意見は内容にもよるが、意外にもすぐに反映されたものもあったので、自分の意見で都営交通を盛り上げるために一肌脱いでみてはいかがだろうか。

投稿 応募殺到の都営交通モニター! そのワケはバスファン垂涎のオマケにあった自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。