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 都市新バスのラストナンバー「都08」系統は、錦糸町駅前と日暮里駅前を結ぶ幹線でグリーンリバーの愛称を持つ。都バスを通勤や移動手段として利用する人も多いが、グリーンリバーは東京スカイツリーや浅草寺など観光地を巡る路線としても有名なのだ。そんな観光に最適な「都08」を乗りバスレポートする。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:小野寺利右


かつてはヘッドマークも

 都市新バスは系統番号に「都」がついた路線で、既存の路線から8路線が選抜された。都08系統はそのラストナンバーで、担当は南千住営業所だ。

 すべての都市新バスには愛称があり、かつては行灯部分に愛称が、さらに専用のヘッドマークが掲出されており専用車での運行だった。現在ではほとんどは一般車両と共通運用になっている。都08系統の愛称は隅田川にちなんでなのかグリーンリバー。すべての都市新バスの愛称は「グリーン~」になっている。

 当時、亀戸駅前から日暮里駅前に向かう里22系統とどちらが都市新バスに選抜されるのか議論があったとかなかったとか。結果は錦糸町系統が都市新バスの冠を勝ち取った形だ。

里22とは全く別ルート

 日暮里駅前発着は同じで、反対側は錦糸町と亀戸という総武緩行線で駅1つしか違わない行先だが、経路はまったく異なり日暮里駅周辺でほんの少し重なる程度だ。

 乗りバスを楽しむのであれば錦糸町から都08で日暮里、里22で亀戸、亀戸駅通りから錦糸町へは錦25系統ほか多くのバスが走っているのでループ乗車を楽しむことができる。

錦糸町駅前ターミナルに入線する都08系統

 錦糸町駅前の北側のターミナルを出ると錦糸公園の横を通り、押上まで北上し、進路を東に変えて「とうきょうスカイツリー駅入口」、本所吾妻橋と観光地を経由するので、このあたりは地元の足だけではなく観光にも利便性は高い。

まだまだ続く観光路線!

 リバーピア吾妻橋前を通り、隅田川を渡ると浅草界隈だが、雷門へは行かずにすぐに北に進路を変え東武浅草駅を右に見て進む。浅草寺や仲見世へは東武浅草駅前が便利だ。

本所吾妻橋駅で都営大江戸線と接続

 馬道から言問通りに入り、西に向かう。この路線は斜めに進んでいるが頻繁に進路を変えジグザグを繰り返す。言問通りから国際通りに入り、つくばエクスプレスの上を走る。

繊維街は外国人にも人気

 下谷警察署前付近で最後の大きな左折を行い日暮里駅前までラストスパート。日暮里付近は繊維街で布地を多くそろえる問屋が多い。布地を求める買い物客でにぎわうが、実は国際色豊かな街でもある。

 この布地を買い求めにくる外国人が意外にも多いのだ。現在は簡単に入国はできないが、それでも在日外国人は依然と同様に買い物を楽しんでいるようだ。

 ちなみに布地と言っても、縦糸と横糸を互い違いに織り込んで作るものを織物と言い英語ではテキスタイル。

 一方、1本の糸を編んで布地にするものを編物と言い英語ではニットまたはポルトガル語(スペイン語)でメリヤスといえばわかりやすいだろうか。よって昔流行ったリリアンは編物の一種である。

小さなターミナルだが乗り換えは便利

 日暮里駅前は降車専用停留所で降車扱いする。小さなターミナルで降車専用停留所は鉄道駅の入り口近くなので非常に便利だ。まさに駅前で歩行者が多いので注意を要するが、乗り換えで迷うことはない。

日暮里駅前の降車専用停留所

 JRと京成は同じ駅舎で吸い込まれるように人の流れに付いていけば自動的に駅に入る。日暮里舎人ライナーも駅舎は違うが入口はほぼ同じなので迷うことはない。

 都08系統はもちろん沿線住民や通勤通学、お買い物の重要な足であると同時に、東京スカイツリーや浅草、日暮里の繊維街と観光にも便利な路線なので、当該地域を訪ねる際には利用してみてはいかがだろうか。

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