2022年4月24日(日)、「自動車”体感・体験“イベント、モーターファンフェスタ2022 in 富士スピードウェイ」が行われた。3年ぶり5回目の開催となったモータファンフェスタ。クルマ好きや家族連れ、モータスポーツファンなど24,301人が富士スピードウェイへ来場。
午前9時頃には、麓の道から富士スピードウェイ東ゲートまで入場待ちの列ができるほどになった。大盛況となったイベントや会場の様子をレポートする。
文・写真/成田颯一
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■デモランと充実した車両展示
朝9時頃から開会式がメインステージでスタート。ステージ上では、織戸学さんとのトークを弾ませながら、まなぴーこと鈴木学さんによってイベントの開会が宣言された。
この日は、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ第2戦が行われていたにもかかわらず、レースクイーン達がステージ上にずらりと集結。華々しい開会式となった。
また、パドックには100を超えるチューニンングショップやメーカーブースとデモカー展示がずらりと埋まる。今年は、GT-R、Zなどのスポーツカーだけでなく、キャンプやアウトドアスタイルの展示も多く目立っている。
ピットでは、東京オートサロン2022カスタムカーコンテスト受賞車両の展示や、レーシングマシンの展示が行われた。国内外の自動車メーカーも多く出展しており、車両や取り組みに関してのパネルを展示。
特に、ホンダブースではSTEP WGN AIRの実車と断面が見れるモックアップ。JOY耐に参戦したFIT e:HEVを展示。5月に発売するCIVIC e:HEVを見ることができた。
コース上では、レースイベントやデモラン、走行体験、同乗走行、ルノー、アルピーヌ、アストンマーチンのパレードランが行われ、午後からは魅惑のデモランとしてラリカーやD1マシン、チューニングカーによるタイムアタックが予定された。
昼頃からの生憎の強い雨と霧で、全開走行は難しい状況となってしまったが、ホームストレート前で見ることのできる、ラリカーのデモランやD1マシンのデモ走行には拍手が湧いていた。来年こそは快晴で全てのプログラムが見られることを祈りたい。
■大人気、充実の試乗プログラム3種!
モーターファンフェスタの目玉コンテンツでもある“体感“コンテンツ。その中でも、注目なのが、試乗や同乗走行だ。朝8時から受付がスタートした、試乗プログラムの受付には長蛇の列ができた。今回は3つの試乗プログラムが用意され、このうち新型車試乗会にはおよそ20のメーカーの新型車が大集合。
NSXやGT-R NISMO、GT-R T-Specといった、普段なかなか乗ることができないような試乗車から、アウトランダーPHEV、ハイゼットトラックまで幅広いラインナップがイベント広場にずらりと並んだ。
乗り比べ試乗会では、異なるメーカーでキャラクターの似ている2台、GR86とBRZ、オーラNISMOとスイフトスポーツなど2車種を往復で乗り比べることができる。
また、EV試乗祭りでは、ホームストレートを使ったEVの加速体験が行われた。気になるクルマを一気に体験できるのは、モータファンフェスタならではのコンテンツだ。
■国内ドリフトのトップカテゴリー、D1グランプリが開催
ヘアピンではドリフト競技のトップカテゴリー、D1グランプリの開幕戦が行われ、多くのギャラリーが注目。前日に単走とベスト16までが行われ、モータファンフェスタ当日は、追走のベスト8から決勝までが行われた。6年ぶりに富士スピードウェイで開催されたD1グランプリ。
区間は、100R付近からスタートし、ヘアピンの立ち上がりがフィニッシュラインとなっている。雨の降る中だったが、ヘアピン上の土手は観客でびっしりと埋まっていた。久しぶりの富士スピードウェイで、レギュレーションも変わった中での開催ともあって、各チーム未知数の中での戦い。
スタート直前から少し弱い雨が降り続いていたため、路面はウェットコンディション。
D1ならではのスピードやタイヤスモークなどが見られず、初めてD1を見る人にとっては少し迫力に欠けてしまったかもしれないが、それでも雨の中ピッタリと2台が張りついていくドライバーのテクニックの凄さは伝わったのではないだろうか?
追走の決勝は、川畑真人と横井昌志のカードで、川畑が2年ぶりの優勝を決めている。なお前日の単走は藤野秀之が優勝を決めている。
■クラス1カテゴリー参戦のヤリスが初公開
今秋に開催が予定されている、WRCの日本ラウンド、「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」がブースを出展。グッズの販売やラリーカーの展示などPR活動を行った。
また、ヤリスWRC(2021年テストカー)とWRX STIによるデモラン、同乗走行が行われた。ピット内に展示された、メッセージ付きの横断幕や短冊には、「3度目の正直」や「がんばれヤリス」といった、開催を願う声や応援のメッセージが寄せていた。
また、ピット内に展示された「GR YARIS Rally1」は国内で初めて展示。WRCの最高峰カテゴリーであるハイブリッドユニットを搭載したカテゴリー「Rally1」へ参戦するラリカーだ。GR ヤリスの市販モデルをベースに、これまでの参戦経験をもとに開発されている。
フィンランドを拠点に開発されているため、国内で見られる機会はとても貴重だ。家族とともに記念写真を撮る姿や、隅々を熱心に観察、撮影するラリーファンの姿も見られた。
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充実したコンテンツで、体験&体感できるモーターファンフェスタ。車好きにはたまらない、1日で回りきれないほどのお祭りだ。来年はぜひ晴れでの開催を願いたい!
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