与野党6党、新成人AV出演強要防止へ　国会内で会合　被害者支援団体は「性搾取を合法化する」と猛反発

アダルトビデオ（AV）の出演強要被害を防止するための法整備を目指す与野党6党は11日、国会内で会合を開いた。自民、公明両党が示した、撮影から一定期間は無条件に契約を解除できるなどとする法案を協議した。与野党は今国会中の成立に向け週内の合意を目指すが、被害者支援団体は「性搾取を合法化する」と猛反発。超党派の枠組みにほころびが生じる可能性もある。

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それに対し、各党からは11日の会合後、「いま違法なものが合法化されるものではない」との表明が相次いだ。だが、支援団体が近く東京都内で新法成立阻止のデモを予定するなど反発を強め、一部の野党は協議を離脱する可能性もある。

夏の参院選に向け与野党対立の先鋭化が予想されるなか、AV問題は「超党派」の取り組みの代表例だったが、足並みが乱れる可能性が出てきた。立憲の関係者は「今回（立法化が）無理なら永遠に無理。一歩でも進めることが重要だ」と強調。自民の実務者の一人は「法案を潰す前提の人たちとは一緒にできない」と語った。【花澤葵、安部志帆子】
https://mainichi.jp/articles/20220511/k00/00m/010/440000c