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テクノ クラシカ2022:会場には美しいクラシックが多いが、通路の人通りはまばら・・・。コロナ禍による2年間の中断を経て、テクノ クラシカ2022はオープンを許された。再び美しいクラシックの数々を見ることができる。正確には2,700もの貴重な展示物。しかし、心の痛むことに、AUTO BILDクラシック編集部が取材に訪れた時には、人の姿はほとんど見えず、会場となるメッセはガラガラに空いていた。

コロナ禍を経て、3月25日(金)から3月27日(日)まで、多くのクラシックカーファンがずっと待ち望んでいた、エッセンでの「テクノ クラシカ2022」が3年ぶりに開催された。現場で、実際に触れられる名車や旧車と、顔を合わせて共通の趣味の話題で楽しく会話できる人、そんな久しぶりのイベントだ。

主催者によれば、2,700点ものエキサイティングな展示物が会場にあるとのことだ。5日間にわたり、サプライヤーやクラシックカークラブが8つのホールで最高のプレゼンテーションを行う。

エッセンには。30カ国から国際的な出展者が集まり、その中にはクラシックカーディーラーの「クレーム オブ ラ クレーム」も含まれていた。テーマは、「フェラーリブランド誕生75周年」だった。

全価格帯の車種を対象とした新規販売交換

また、象徴的なコーチビルダーであるザガートに敬意を表し、特別展示が行われた。第4ホールには、あらゆる価格帯のクルマを集めた販売コーナーが新設された。さらに、スペアパーツから文献に至るまで、興味深い購入の機会がたくさん提供されていた。

残念ながら、2022年のエッセンに出展する自動車メーカーはごくわずかだった

しかし、今回は初めて多くの自動車メーカーが参加しない見本市となってしまった。メルセデス、フォルクスワーゲン、BMW、オペル、そして現在のステランティスグループの数々のブランドによる参加&出展は、すべて異なる理由でキャンセルされ、見送られた。次年度以降はどうなるかは未知数だ。

残念ながら、テクノ クラシカ2022の会場に入場者はまばらだった。主催者は、衛生管理コンセプトのもと、すべての来場者の安全を確保したと言う。

テクノ クラシカ2022: 美しいクラシック、空っぽの通路

コロナの影響で2年間休んでいた「テクノ クラシカ2022」が再び開催された。美しいクラシックの数々を見ることができるが、我々が訪ねた時には、多くの通路が空いていた。だが、これは出展者のせいではない。クラブはそれに負けじと、情報発信力のある美しいスタンドを作り上げていた。
例えば、「Consul-Granada-IG」には、各時代の定番のお宝に加え、スポーツカーOSIなどフォードブランドのエキゾチックな車も展示されていた。伝説のテキサコカラーをまとった黒と赤の「フォード シエラ コスワース」は、通常はケルンにあるフォードのクラシックカーコレクションで引退生活を送っている。16バルブエンジンは500馬力を発揮し、1988年の世界ツーリングカー選手権で圧倒的な強さを誇った。そしてクラウス ルートヴィヒがこのクルマでDTMのタイトルを獲得した。
鉄のカーテンの向こう側から、独創的なレーサーが登場した。レーシングドライバーのハインツ メルクスは、巧みな技術と即興的な才能、そして情熱をもって、「ワートブルク353」から「メルクスRS1000」を作り上げた。平たいヒラメは時速165kmで走り、それは26馬力のトラビーの世界では信じがたいことだった。全101台が作られた。
メルセデスのユニバーサルモーターユニット(ウニモグ)は、もちろんドイツ鉄道でも使用されている。ガゲナウのクライミングアーティストは、まるで何でもできるスイスアーミーナイフのような存在だ。
コーチビルダーであるビンツは、霊柩車や救急車など、あらゆるメーカーのためにエキサイティングな特殊車両を仕立てている。「メルセデスW124」をベースにしたこのコンバージョンは、多くの同時代人に親しまれていた。
このヴァイトナーのクーペのグラスファイバー製ボディもビンツのデザインである。アンフィカーの生みの親であるハンス トリッペルがデザインし、「コンドル」と命名された。農機具メーカーのフリッツ&ラインホルト ヴァイトナー夫妻が作らせたものだ。
心が痛む。我々の訪問時には多くの会場がガラ空き状態だった。
現在開催中の「テクノ クラシカ」は、来場者がいないだけではなかった。多くの参加者や会社が、直前に出展をキャンセルし、空っぽのブースも多く見受けられた。
主催者によれば、30ヶ国から出展者が集まっていて、たくさんの魅力的な商品を運んできてくれて「いると言う。高速「フォード シエラ」から、多少遊び心のあるポルシェのモデルカーまで。
テクノ クラシカには屋外エリアもあり、クラシックカーも買えるという伝統を持つ。

【ABJのコメント】
コロナ禍が私たちの生活に及ぼした影響は計り知れないが、こういうイベントに与えた悪影響は甚大なものがある。対面で何かをやるという意義に関しても、準備する関係者にも、そしてそこに集う人々にも、まだまだ暗い影はいつまでつきまとっている。

伝統と歴史のある今回のイベント、写真で見ても展示されているクルマやブースも、会場そのものも魅力的で、自分だったらぜひ行ってみたいイベントである(一番に駆け付けるのはウニモグのブースだろうか)。

しかしながらこれも写真でもわかるように会場には人もまばらだし、歯抜けになったように展示を中止したブースのスペースが、会場の寂しさを増加させてしあっているかのようだ。メーカーの展示が中止されたという点も大きいだろうし、まだ人の意識がコロナという悪霊の存在から完全に抜け出していないからかもしれない。さらに、まさに今ウクライナの戦争も渦中のまっただ中であり、こういうイベントに気楽に参加するという気持ちにヨーロッパの人々はなっていない、という影響もあるだろう。どうかこの歴史あるイベントが中止されることなく継続されますように、そして次回には晴れ晴れとして、笑顔でエンスージャストたちが集えるような状況となっているように、心から願わずにはいられない。(KO)

Text: Lars Hänsch-Petersen and Henning Hinze
加筆: 大林晃平
Photo: autobild.de