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<p>アップル、iPodの販売終了へ 21年の歴史に幕 – BBCニュース</p><p>BBCニュース – アップル、iPodの販売終了へ 21年の歴史に幕</p><p>米アップルは10日、音楽プレイヤー「iPod Touch」の販売を終了すると発表した。人々の音楽の聴き方に革命を起こしたと称賛されている「iPod」シリーズの歴史に、幕が下りることになる。</p><p>初代「iPod」は2001年、アップル共同創業者の故スティーヴ・ジョブズ氏によって、典型的なアップルの発表スタイルでお披露目された。多くの注目と期待が集まる中、ジョブズ氏はトレードマークの黒いタートルネックにジーンズ姿でiPodを世に送り出した。 この年の新作発表会では、アップルが新しい音楽プレイヤーを発表するのではないかと、うわさが立っていた。発表会の招待状に、「ヒント:Macではない」と書かれていたからだ。 ジョブズ氏は1時間にわたるプレゼンテーションの中で、「音楽はみんなの生活の一部だ。永遠に私たちと共にあり、これからもそうだろう」と語った。 この夜の最大のメッセージは、「1000曲をポケットに」というシンプルなものだった。 それからというもの、歌手のジョン・メイヤー氏、U2、司会者のオプラ・ウィンフリー氏といった多くの著名人がそのスター性を発揮し、「iPod」を支えてきた。独BMWは世界で初めてiPodシステムを内蔵した車載エンターテインメントシステムを発表。数年のうちにほとんどの自動車メーカーが追随した。 iPhoneの登場で しかし技術アナリストは、「iPhone」がいつか「iPod」に取って代わることは必然だった指摘する。 技術顧問企業CCSインサイトの首席アナリスト、ベン・ウッド氏はBBCの取材に対し、「アップルがiPhoneを作ったとき、それが最終的にiPodの終わりの始まりを意味することは分かっていた」と語った。 クリエイティブ・ストラテジーズのキャロリーナ・ミラネシ氏は、「iPod」の販売減と「iPhone」の販売増は、音楽がデジタル販売からストリーミングに移行するのと同様に、関連しあっていたと指摘した。 「iPodの生産終了は、アップルが自社製品の共食いを気にしていない、その最たる例だろう」 「iPhone」が世界初のスマートフォンではないのと同様、「iPod」も世界初のMP3プレイヤーではなかった。しかしアップル独自のデザインが、人々がCDやカセットプレーヤー、そしてファイル共有から離れ、デジタル音楽へ移行する後押しとなった。 2001年当時、音楽業界は違法なファイル共有に対抗し、生き残りをかけて闘っていた。レコード各社が法的な脅しをかけるよりも早く、楽曲のリッピングやプラットフォーム上での共有が行われていたからだ。 メディアプレイヤーの「iTunes」と、その直後に発売されたiPodは、正規のダウンロード購入による収入という形で音楽業界の生命線をつないだ。 また、米マイクロソフトのウィンドウズシリーズに支配された市場で、低迷していたアップルの命運を復活させた。 そのプレゼンでジョブズ氏は、「iPodによって、音楽体験は永久に変わるだろう」と言った。多くの点で、ジョブズ氏は正しかった。 (英語記事</p>