コロナ禍によって在宅時間が長くなったことで注目された趣味の一つが家庭菜園。自然に触れ合えばストレス解消に役立ち、野菜を育てれば食卓は豊かになる。種苗メーカーが行った2020年のアンケート調査では、家庭菜園を行っている人のうち約3割が外出自粛要請以降に始めたそうだ▼家庭菜園で作ったことがある野菜のトップ3はトマト、きゅうり、なす。この順位は21年も変わらず、やはり実用性が重視されているのだろう。今後作ってみたい野菜のトップは枝豆▼初心者向けにお勧めされているのはオクラ。ポットに植えた苗から育てることができ、収穫量が多いのが魅力。栽培中にハイビスカスのような黄色い花も楽しめる。成長が早く開花から3~4日で収穫できる▼初夏に旬を迎えるのが空豆。さやが空に向かって育つのが名前の由来とされている。さやが上を向いている時期は生育中で、下がってくると収穫期を迎える。皮の細いすじは、さやから栄養をもらう珠柄(しゅへい)と呼ぶ管がつながっている部分で、管が取れてすじが黒くなり始めると食べ頃▼個人的に家庭菜園はハードルが高いが、この季節に居酒屋で出される空豆はビールのお供として絶品。意地汚いようだが、茹でたてなら皮も食べてしまう。食物繊維がたっぷりとのことで、捨てたものではない。(22・6・10)
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