【社会】 「ＬＥＩＫＯ」と印字された注射器　八峰町とにかほ市でも見つかる　秋田

日本海側で漂着が相次ぐ注射器ですが、秋田県八峰町とにかほ市でも新たに見つかったことがわかりました。専門家などは潮の流れから中国や北朝鮮から流された可能性を指摘します。

秋田県によりますと、新たに見つかった注射器はアルファベットで「ＬＥＩＫＯ」と印字されていて、５日に八峰町で、７日になってにかほ市の海岸でそれぞれ１本が漂着していました。

２日には潟上市天王の海岸に１３本の注射器が漂着しているのが見つかり、１１本が袋に入っていて、２本は袋に入っていませんでした。なぜ、秋田県の海岸で注射器が漂着するのでしょうか。

東海大学海洋学部の山田吉彦教授はこの季節の潮の流れと日本海側で起きているある問題を指摘します。

東海大学　山田吉彦教授：「対馬海流に乗って南西から北東に向かって大きな流れがあるが、対馬海流が日本海に沿った形の海流が近づくのが能登半島周辺と秋田と青森の県境に向かって近づいてくる。おそらく注射器は日本海のどこかで洋上投棄されたものが海流に乗って流れ着いたのではないか」

それでは、この注射器はどこで使われているものなのでしょうか。

東海大学　山田吉彦教授：「ロシアも含めて日本の近隣国（中国や北朝鮮）では、まだ海に投棄してしまうというのが一番手っ取り早い処置の方法」

関係者によりますと、中国や北朝鮮ではロシア製の医療器具を使うケースが多く、１つの可能性として中国や北朝鮮が注射器を海に投棄した可能性もあります。

県内の海岸には８日までに１５本の注射器が漂着しています。県は注射器を見つけても絶対に触らず、近くの自治体や県に連絡するよう呼びかけています。

AABニュース

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