| カスタム費用は相当に高額だが、それに見合うだけの仕上がりを持っている |
視覚的には深海の静かさ、嵐の前の静かな海面をイメージ
さて、ロレックスやパテックフィリップをカスタムするジュネーブの工房、「アルティザン・ドゥ・ジュネーブ(Artisans de Geneve)」。
腕時計自体の販売は行わず、あくまでも顧客の持ち込みによる愛用品をカスタムするという事業内容を持ちますが、そのクオリティの高さから大きな話題を呼び、カスタムの順番待ちには「非常に長い列」ができています。
そして今回公開されたがロレックス・ディープシーをカスタムした「グラン・ブルー(Grand Bleu)」ですが、その詳細を見てみましょう。
ちなみにこちらが加工前のディープシー。
イメージは映画「グラン・ブルー」
今回ロレックス「グラン・ブルー」のカスタムを依頼したのは「Mr.I.A」なる人物で、同氏は学生の頃に見た1988年公開の映画「グラン・ブルー」に感銘を受け、心に残るその作品を腕時計に反映させたいと考えたのがこのプロジェクトのきっかけなのだそう。
そして同氏は深海の美しさ、航海、エレガンスをテーマにアルチザン・ドゥ・ジュネーブと協議を重ねてデザインを決めてゆくことになりますが、視覚的にイメージしたのは深海の静かさ、そして海上の「嵐の前の静けさ」。
そしてアルチザン・ドゥ・ジュネーブはこれを再現すべく、面取りや研磨、グレイニング仕上げなど様々な手法を採用することでその要望に応えたようですね。
そこでざっと仕様を見てゆくと、まずベゼルはネイビーのポリッシュ。
そして文字盤はスケルトン、デイト表示はサファイアクリスタル製です。※おそらく本来の防水性能は失われていると思われるが、おそらくそこまで潜ることはないと思われるので、全く問題はなさそう
ケースバックもスケルトン、そしてムーブメント(3135)は一旦分解され、カットや研磨、はたまたロジウムメッキが施されています。
さらには部分的にブルーにコートされ、表裏ともに素晴らしいアクセントとなっているようですね。
自動巻き機構は残され、ローターもスケルトン化されたうえで、「ARTISANS DE GENEVE」「SWITZERLAND」の文字が入ります。
針(時針、分針、秒針)はロレックス純正仕様のままに見えます。
なお、ケースやリュウズガード、リュウズには手が入っていないように見え、ブレスレットも標準のステンレススティールを装着しているもよう(替えベルトとして、ラバーBのストラップが用意される)。
ロレックスのカスタムというとプロハンターやバンフォードあたりが有名かと思いますが、このアルチザン・ドゥ・ジュネーブはそれらとは全く異なる次元にあるカスタムを行っており、これまでにもスパイク・リー、レニー・クラヴィッツ、ジョン・マッケンロー、ファン・パブロ・モントーヤなど多くの著名人が製作を依頼していることでも分かる通り、その技術は超一流。
価格についてはカスタム内容によって異なるものの、「数百万円」からとなるようですね。
ロレックス・ディープシーのカスタム「グラン・ブルー」を紹介する動画はこちら
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