県内の自殺者は19年までは減少傾向だったが、新型コロナの感染が拡大した20、21年と2年連続で増えた。県はコロナ禍による経済的な困窮なども影響している可能性があると指摘。永田翔・県健康福祉部長は「重く受け止めている。市町村、民間団体と連携し、一丸となって対策に取り組みたい」と述べた。
県は対策として、6月補正予算案に自殺のサインに気づき、寄り添う「ゲートキーパー」の養成研修を中小企業向けに開くほか、SNSやテレビCMによる相談窓口の周知強化の費用を盛り込んだ。
NPO法人「あおもりいのちの電話」で研修委員長を務める弘前大学大学院保健学研究科の田中真助教によると、電話相談の2割をコロナ関係が占め、病院を受診できずに病気が悪化したり、リストラをされたりした人から相談が寄せられているという。田中さんは「コロナで人間関係が希薄になり、周りが異変に気づきにくくなっている」とし、ゲートキーパーの存在が重要と指摘する。
そのうえで、「悩みを抱えている人は様々な問題が複雑に絡み合い、自分で整理できない状況になっている。相談機関に相談して整理してもらうことが大事になる」と話した。(土肥修一)
悩み相談は「あおもりいのちの電話」0172・33・783x(正午~午後9時)、「いのちの電話」0570・783・55y(午前10時~午後10時)などへ。青森こころの相談窓口のホームページ(https://aomori-soudan.jp/別ウインドウで開きます)では、県内の相談窓口や連絡先などを掲載している。
朝日新聞 2022年6月9日 12時48分
https://www.asahi.com/articles/ASQ693R16Q66ULUC00V.html?ref=tw_asahi
引用元: ・青森県の自殺死亡率、初の全国ワースト1位 自殺者数、2年連続増加 [蚤の市★]
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