<p>ダーク・ユニバース『ザ・マミー』監督、「あの作品は人生最大の失敗」 ─ 公開から5年、当時を振り返る | THE RIVER</p><p>ダーク・ユニバース『#ザ・マミー』監督、「あの作品は人生最大の失敗」 「私は“成功から学べることは何もない、失敗から学ぶのだ”という考え方に賛成します」 公開から5年、当時を振り返る。 #ザマミー #ダークユニバース #トムクルーズ</p><p>「失敗から学ぶのだ」</p><p>という考え方に賛成します。そして、あの作品は個人的にもプロフェッショナルとしても人生最大の失敗だったと思うのです。後悔は山ほどありますが、あの時に手にした贈り物もたくさんあった。それは言葉にしがたいほど素晴らしいものです。あの映画を作るまで、私は監督になることができていませんでした。」 カーツマンは『ザ・マミー』の製作を振り返り、率直に 「本当に大変だったし、いろんな意味で指示を出す人間が多すぎた」 と語っている。「ああいうミスを犯したことに感謝しています。そのことは自分を強い人間にしてくれたし、より明確なフィルムメーカーにしてくれたから」。それこそが“贈り物”だというカーツマンは、当時のトラブルの詳細を明かさないまでも、 「今では“これは良くない”と感じた時に黙っていることはしない」 と発言。さまざまな事情から、当時は監督のカーツマンが自らの意向を発揮できない環境であったことを示唆した。 「(今では)そういう感情を文字通り放っておくことはしないでしょうし、それは自分にとって価値のないこと。けれど(『ザ・マミー』のような)経験をするまではその境地にたどり着けなかった。歴史や偉業を成し遂げた人々に学べば、誰もが同じように“失敗があったおかげだ”と言うと思います。だから私も、今では感謝の気持ちをもって振り返るんです。そう思えるには時間がかかりましたが、あの作品のおかげでよりよい人生になったから。」 『ザ・マミー』の後、カーツマンは映画作品には携わっていないものの、「スター・トレック:ディスカバリー」(2017-)をはじめとするテレビ版「スター・トレック」シリーズで脚本家・監督・プロデューサーを務め、同シリーズはスピンオフ作品を含め大成功を収めた。そのほか『羊たちの沈黙』に基づく「クラリス」(2021)や、デヴィッド・ボウイ主演で映画化もされたSF小説『地球に落ちて来た男』のドラマ版「The Man Who Fell to Earth(原題)」(2022)など活躍を続けている。 かたやユニバーサルは「ダーク・ユニバース」の企画頓挫後、ユニバース構想ではなく、気鋭のフィルムメーカーがモンスター映画を再生させるプロジェクトを複数進行中。2020年にはエリザベス・モス主演『透明人間』がヒットしたほか、ニコラス・ホルト主演、ニコラス・ケイジがドラキュラ伯爵を演じる『レンフィールド(原題)』が2023年4月に米国公開される。 あわせて読みたい</p>