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iPhone5sを長く使っていると、ホームボタンが反応しづらくなることがあります。使用頻度の高い部分となるので、それだけ不具合が生じる危険性が高まるといえるでしょう。

また、ホームボタンが故障するとTouch IDが使えなくなってしまうことも考えられます。普段何気なく使っている便利な機能が突然使えなくなってしまうと、想像以上に不便かもしれません。

この記事ではiPhone5sのホームボタンが使えなくなったときの応急処置から修理方法をご紹介します。早めの修理が大切ですので、自力でどうにもならないようであれば修理の依頼をご検討ください。

iPhone5sのホームボタンが使えないときの応急処置

iPhone5sのホームボタンに不具合が発生したら「Assistive Touch」を使ってみましょう。ホームボタンの操作ができない場合であっても、画面上のホームボタンアイコンがホームボタンの代わりになります。設定方法は以下のとおりです。

①「設定」アプリを開く
②「一般」の項目を選択する
③「アクセシビリティ」の項目を選択する
④「AssistiveTouch」の項目を選択する
⑤「AssistiveTouch」をオンにする

ホームボタンが使えないときは、Assistive Touchから画面上に仮のホームボタンを設定することでホーム画面に戻ったり、マルチタスクを起動したりなどの基本的な操作が可能になります。ホームボタンの修理に出すまでは、Assistive Touchを活用して乗り切ってみてください。

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iPhoneのホームボタンを自分で変える

不具合のあるホームボタンを自分で取り替える方法もあります。「自力でiPhone5sのホームボタンを修理したい!」という方はご紹介する方法をご参考ください。

①本体の電源を切って、SIMカードを取り出します
② Lightningコネクタ横の星形ネジを外します
③吸盤やヘラなどを使ってゆっくりとフロントパネルを開きます
④ピンセットやドライバーなどを駆使して、フロントパネルを外します
⑤ホームボタンの金属カバーを固定しているネジを外します
⑥フロントパネルからボタンを取り外します
⑦新しいホームボタンを取り付けたら、分解の逆の順序で組み直します

詳細な手順については、修理手順の動画などが数多くアップロードされているためそちらを参考にするとわかりやすいでしょう。

保証が使えなくなる可能性に注意

Appleの修理規約によると、AppleもしくはApple製品の正規修理店以外で製品を修理・分解した場合は、保証に加入していたとしても修理を断られるおそれがあります。iPhoneの保証期間が残っている場合に不用意に自分で修理しようとすると、保証が利用できなくなるかもしれないため注意が必要です

そのほか、iPhoneは精密機器ですので取り扱いが非常に難しい上に、修理のための工具を用意する必要があります。さらに、自分でホームボタンを交換した場合、Touch IDが使えなくなってしまいます。Touch IDをよく使うという方は、不便に感じるかもしれません。

心配なら修理に出すほうが安心

自分でiPhone5sのホームボタンを修理することは、難易度が高い上に大きなリスクが伴います。自分で修理するのは難しそうで自信のないという方は、プロに修理を依頼するのがいいかもしれません。この章では、Apple製品の修理サービスを扱う正規店と非正規店についてご紹介します。

正規店と非正規店

正規店には2種類あります。Apple StoreまたはAppleによる認可を受けた正規の修理店です。お近くにApple Storeがない方は、Appleと提携している正規の修理店へ持ち込むことで迅速に修理に対応してもらえます。

非正規店はAppleからの認可を受けていない店舗になります。正規の修理サービスと比べると安価に依頼できる点が長所です。しかし、非正規店で修理をするとAppleの製品保証やAppleCare+の対象外となり、Appleの保証を受けられなくなる可能性もありますのでご注意ください。

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ホームボタン交換の修理相場

お使いのiPhone5sがAppleの製品保証やAppleCare+にご加入されていれば、保証が適応された料金でお得に修理できます。保証に未加入の場合は、修理料金が割高になりやすいため非正規店での修理もご検討ください。詳細な修理料金に関しては、Appleの公式ホームページに記載されているため、そちらを確認してみましょう。

非正規店でのiPhone5sのホームボタンの修理代金の相場は、3,000円~6,000円ほどとなっています。最新モデルが発売されるタイミングなどで修理代金も変動する可能性がありますので、おおよその代金としてお考えください。

ホームボタン修理でもバックアップを取っておこう

Appleのサポートでは修理を依頼する前にバックアップを取ることを推奨しています。正期修理サービス店では、修理の際に個人情報保護のためにデータを消してしまうことが多いからです。iPhone5sのホームボタンの修理だけであっても、データのバックアップを取っておきましょう。

バックアップは「iTunes」または「iCloud」から取ることができます。また、同時に「iPhoneを探す」をオフにしてから修理に出すようにしてください。

まとめ

iPhone5sのホームボタンは端末の中でもとくにに使用頻度の高い部分です。そのため、iPhone5sを長年使用していると経年劣化により反応に不具合が生じやすくなってしまいます。

ホームボタンが反応しづらくなってしまったら、一時的にAssistive Touchを使うことで基本的なホームボタン操作は可能になりますが、根本的な解決にはなりません。ご自分でホームボタンを交換することもできますが、ご紹介したようにデメリットがあります。

使えなくなったホームボタンを一刻も早く元通りにしたいとお考えであれば、修理の依頼をおすすめします。Appleの正規の修理サービスをご利用したい方は、保証の有無によって代金に大きな差があります。非正規の修理店であれば、保証に加入していなかったとしても安価にホームボタンを交換することができます。自分にあった修理店を選びましょう。