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床に炭化した木の直方体が横たわる。目を上げると、壁に同じく四角い物体がかかっている。両方とも「柩(ひつぎ)」と名付けられた作品だ。 柩は作家にとって重要なモチーフだ。例えば、本展で床に置かれた黒い柩「空洞説-鏡像の柩」。柩というからには内部に関心が向かうが、命を失った者が横たわる…