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<p>お手本にしたい、オードリー・ヘプバーンのアイコニックな劇中ファッション。</p><p>オードリー・ヘプバーンの劇中ファッションは、お手本にしたいものばかり。</p><p>オードリー・ヘプバーンが63歳の若さでこの世を去ってからすでに30年近く経っているが、いまだファッションアイコンとして君臨している。ヘッドスカーフやリトル・ブラック・ドレスといった彼女の象徴的な劇中スタイルを振り返り、クラシカルな装いの参考にしよう。</p><p>『ティファニーで朝食を』(1961)より。Photo: CBS via Getty Images たとえ映画を観たことがなくても、『ティファニーで朝食を』(1961)のビジュアルは誰もが一度は目にしたことがあるはず。 演じるホリーが、NYの五番街でティファニーのショーウィンドウをのぞき込むときに着用しているドレスは、世界一有名なブラックドレスと言ってもいいだろう。原作者のトルーマン・カポーティはマリリン・モンローの主演を希望していたというが、ユベール・ド・ジバンシイが手がけたドレスに、ボリュームたっぷりのパールネックレスとロンググローブ、サングラスの気品あふれるオードリーの姿を観たら、文句は言えなかったはず。オードリーが自身の魅力を証明し、映画とファッションの歴史を変えた瞬間でもあった。 グッドガールなフィット&フレア。 『ローマの休日』(1953)より。Photo: Bettmann/Getty Images 『ローマの休日』(1953)で王女役を演じたオードリーは、ローマを表敬訪問中に滞在先から抜け出して街娘に変装。その時の装いの主役が、細いウエストを強調したフィット&フレアスタイルだ。フレンチスリーブのシャツに幅広ベルトをあしらったフレアスカートは、エレガントだけれど飾りすぎない絶妙なバランスが役柄とぴったりマッチしている。映画はモノクロだが、このスカートは鮮やかな水色。パラマウントの専属衣装デザイナーのイーディス・ヘッドは、今作でアカデミー賞衣装デザイン賞を獲得している。 エレガンスの王道、レースのドレス。 『パリの恋人』(1957)より。Photo: Donaldson Collection/Michael Ochs Archives/Getty Images 彼女にとって初となるミュージカル映画『パリの恋人』(1957)では、モノトーンのフローラル柄があしらわれたレースドレスを着用。流れるようなAラインのシルエットと、ベアトップスタイルが彼女の美しいデコルテを際立たせた。ちなみにオードリーは1954年に『ローマの休日(1953)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したときも、ユベール・ド・ジバンシイによる真っ白のレースドレスを着用している。 フラットシューズ人気の火付け役に。 『麗しのサブリナ』(1954)より。Photo: Paramount Pictures/Getty Images 幼いころからバレエを習い、プリマを夢見ていたオードリーがバレエシューズをナチュラルに履きこなすのは必然のことだった。最も有名なのが、『麗しのサブリナ』(1954)で着用したカプリパンツ(後にサブリナ丈と呼ばれる)に合わせたフラットシューズ姿。今作で彼女が着用したのはイーディス・ヘッドによるものだったが、スタイリング自体は今作で出会い、彼女の生涯のコラボレーターとなるユベール・ド・ジバンシイが手がけた。フラットシューズは彼女の人気とともに急上昇。ちなみに『パリの恋人』(1957)では、</p>