【大阪】オーミケンシは、100%セルロースで構成されたコンポジットの事業化を目指す。独自のナノセルロースを紙基材にコーティングした素材を開発中。海水中や土中での生分解性やリサイクル性に優れる。十分な耐水性に加え、ラミネートフィルムなどの石化由来素材と同等以上の耐油性やガスバリア性も保有する。食品向けを中心に容器や包装材などに応用。海洋プラスチックごみ対策などにつなげ、環境負荷低減に貢献する。国内複数の紙加工業者で評価を進めており、2023年度以降、早期の実用化を狙う。長期的には、23年末からフッ素系食品包装材の販売が禁止される北米や、コンポスト化が浸透している欧州などでの海外展開も模索する。
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