富士スピードウェイを舞台に開催された「CORNES Day 2022」
コーンズ・モータースは、1961年にロールス・ロイス&ベントレー・カーズの輸入権を獲得し、さらに76年にはフェラーリの日本総代理店を開始するなど、半世紀以上前から高級輸入車の販促に携わり続けてきた。
現在ではフェラーリ/ランボルギーニのスーパーカー2大巨頭を筆頭に、同じくラグジュアリーカーのトップ2、ロールス・ロイスとベントレー、さらにポルシェも取り扱う国内屈指の高級車ディーラーへと変革を遂げ、日本におけるスーパーカー及びハイエンドカーの伝道師たる存在感は増すばかり。
時代を経るごとに取り扱う車両のほとんどが一般道では性能を発揮しきれないハイパフォーマンスを獲得するようになり、コーンズ・モータースは定期的にオーナーを対象としたイベントを実施することになる。そして今年はゴールデンウィーク最終日となる5月8日(日)に、富士スピードウェイで「CORNES Day 2022」を開催した。
走行プログラムには総計165台が参加
当日の本コースではドライブ経験に応じてクラス分けされたスポーツ走行/アクティブ走行/ファミリー走行/アクティブSUV走行を実施。公道走行では真価を測れないまでに高性能化したスーパースポーツモデルを、安全かつ楽しく体験するステージの提供も自らの責務と考えるコーンズ・モータースの取り組みはカスタマーから絶大な支持を得て、走行プログラムには総勢165台が参加した。
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェの各スポーツモデルが水を得た魚のように本コースをアグレッシブに走る姿は壮観で、普段では見られない愛車の真の実力を参加者たちは存分に堪能。また、公道では持て余すほどのハイパフォーマンスを誇りながら通常のスポーツ走行枠では本コースを走れないSUVモデルを、貸し切りとすることで思いっきり走らせられたのも貴重な体験だ。
多彩なアトラクションと圧巻のパレードラン
走行プログラム以外にも希少モデルの展示や特別試乗会など、多彩なコンテンツが来場者を楽しませていたが、中でも圧巻だったのがコース上を埋め尽くしたパレードラン。「埋め尽くした」という言葉は比喩ではなく、実際にグリッドに並んだ参加車両が1周を終えて戻るまで数十分の時間を要していたのは印象深い。
今回の参加人数は350名を数え、実にデモカーや展示車両を含めて211台の車両が富士スピードウェイを訪れたわけだが、集まった車両の時価総額を考えると軽く眩暈を感じるほど。これだけの規模のイベントを開催できたのも、コーンズ・モータースが半世紀に渡って培った実績と信頼、何よりクルマを愛するスピリットが成しえたものだ。
欧米に比べ、自動車文化が未成熟だとの揶揄を受けることもある日本だが、少なくともコーンズ・モータースが国内で活動を続ける限り、その評は当てはまることはないだろう。色とりどりのスーパースポーツ&ハイエンドモデルがパレードランを行っている風景を見ながら、そう強く感じたゴールデンウイーク最終日の幸せな瞬間だった。