<p>中高年の「最適な睡眠時間」が判明、約50万人の調査により</p><p>中高年の「最適な睡眠時間」が判明、約50万人の調査により</p><p>30代後半から70代前半までの約50万人が参加した追跡型の健康診断の結果から、中高年が良好なメンタルヘルスや幸福度、認知能力を保つ上で最適となる睡眠時間が割り出されました。</p><p>その分析結果をグラフ化してまとめた画像が以下。各グラフはFluid intelligence(推論パズル)やNumeric memory(短期記憶テスト)など認知機能測定テストのスコア(縦軸)と睡眠時間(横軸)の関係を示したものとなっています。獲得した得点を競うタイプのテストとクリアタイムを競うテストの2種があるため、種目ごとに放物線の上下が異なりますが、いずれも「約7時間」という睡眠時間でベストの結果が得られています。 アンケート調査によって得られた、Anxiety symptoms(不安の症状)やDepressive symptoms(うつ症状)などメンタルヘルス関連のスコア(縦軸)と睡眠時間(横軸)の関係が以下。こちらも睡眠時間が約7時間のあたりで各スコアがベストになっています。 今回の研究結果は、7時間の睡眠時間が認知機能やメンタルヘルスの良好な状態に関連することを示しているように思えますが、研究チームは「7時間未満/7時間より長い睡眠時間が実際に精神衛生・健康状態・認知能力の問題を引き起こすのか、それとも精神衛生・健康状態・認知能力の問題が7時間未満/7時間より長い睡眠時間の原因となっているのかはわからない」「睡眠時間が6時間や8時間だったからといって、健康状態に大きな変調が生じるわけではない」「8時間寝ないと頭がスッキリしない、という人は8時間眠る方が良い」など、あくまで今回の研究結果が因果関係ではなく相関関係であるという点や、7時間という睡眠時間は単なる目安である点を強調しています。 この記事のタイトルとURLをコピーする</p>