もっと詳しく

(毎日新聞出版・2420円) 挫折からの再生、過去を辿る探索譚 将棋をめぐる物語。といっても勝ち負けの話ではない。将棋の駒の美しさに取り憑(つ)かれた駒作りの職人、つまり駒師を描いている。こういう世界があるとは知らなかっただけに実に新鮮で、素晴らしい。 主人公は一九七二年生まれの小磯竜…