BMW M2
パワートレインはツインターボで450psに
2015年にデビューした現行BMW M2は、最高出力444hp(M2 CS)を発揮する3.0リッター直列6気筒ツインターボを搭載。今回、テスト車両は大型スポイラーを含む「M パフォーマンス」アップグレードを装着した状態で撮影された。
パワーユニットは、M4と同じ3.0リッター直列6気筒「S58」ツインターボを搭載するが、BMWラインナップにおけるヒエラルキーを考慮して、最高出力はM4よりも低い450ps程度となる見込みだ。組み合わせられるトランスミッションは、6速マニュアルと8速Mステップトロニック。M2でもMTを残したことは、BMWの英断だと言えるだろう。
発表は、BMW M社(M Gmbh)の50周年を記念し、2022年中にワールドプレミアが行われると見られている。
バンパー中央に配置された4本出しエキゾースト
以前に撮影されたスパイショットと比較すると、若干ではあるがボディ全体に施されたカモフラージュが軽くなり、そのフォルムが予想しやくすなったと言えるかもしれない。フロントセクションのキドニーグリルは、最新BMWのデザインアイデンティティに則り、スクエアな形状が採用される。
最も注目すべきポイントは、リヤセクションだろう。テスト車両は前述のように、カタログオプションの「M パフォーマンス」キットを装着。そのアップグレードメニューの筆頭となるのが、リヤバンパー中央に「ハの字型」で配置されたクワッド・エキゾーストだ。BMWはM3/M4でも、このようなレイアウトのエキゾーストをオプションとして用意している。
トランクリッドに装着された大型リヤスポイラーも「M パフォーマンス」のオプションとなる。標準仕様には「M240i」と同じ形状のより控えめなサイズのスポイラーリップを装着。また「Mパフォーマンス」には、ブルーにペイントされたレーシーなーブレーキキャリパーを採用し、足元に迫力を添えている。
最新インフォテインメントシステム「iDrive 8」を導入
今回は撮影できなかったが、エクステリアと同様にインテリアもM2専用となる。コクピットには大型スクリーン2基を配置したオペレーティングシステム「iDrive 8」を導入。インフォメーションディスプレイとコントロールディスプレイを組み合わせた「BMWカーブドディスプレイ」の採用により、M2のコクピットは標準の2シリーズと明確に区別されるという。
自動車メーカーが同じモデルのラインナップに、異なる世代のインフォテインメントシステムを採用するのは非常に珍しい事態となる。通常、多くのメーカーはフェイスリフトのタイミングで様々なシステムの世代を進めるもの。BMWは2シリーズで標準モデルと「M」を名乗るフラッグシップにおいて、異なるインフォテインメントシステムを展開すると決めたようだ。