Porsche Panamera
フェイスリフトにしては厳重な偽装
2022年に入り、欧州においてカモフラージュが施されたポルシェ パナメーラの開発車両が幾度となく撮影されている。2代目となる現行パナメーラは2020年に改良新型を投入。短いスパンでアップデートを加えることは異例だが、現行モデルの商品力を高めるべく再度フェイスリフトを行う可能性も少なくない。
今回撮影されたテスト車両のフロントフェイスは、以前撮影されたものからさらに変更が加えられていた。新形状のヘッドライトに加えてフロントフェンダーに偽装パネルが取り付けられ、Cピラーからリヤフェンダーにかけては何かを隠すようにカモフラージュ用カバーも登場した。
クォーターパネルはフューエルリッドのデザインが変わり、テールランプのデザインやバンパーのディテールは黒いテープがが貼られて隠されている。また、ハッチゲート形状も異なっており、ここにも何か変更が加えられる可能性が高い。
2024年に3代目としてデビューか?
前述したように、2度目となる大規模なフェイスリフトを行うことも考えられるが、これほどエクステリアに変更が加えられていることを踏まえると、この車両は3代目パナメーラの開発車両という説が浮上する。というのもポルシェはテストトラックでの開発後、他のメーカーよりも公道でのテスト期間を長くとる傾向があるからだ。今回撮影されたスパイショットは、2022年から2023年に投入される最終仕様ではなく、初期プロトタイプと考える方が理にかなっているとも言える。
入念なカモフラージュの下には、現行モデルとは全く異なるシャシーやパワートレインを採用しているかもしれない。しかし、残念ながらこの写真からその内容を推察するのは難しいと言わざるを得ない。
現行パナメーラは、2016年にデビューし、2020年にフェイスリフトを敢行。ポルシェが4年ごとのアップデートというスケジュールを守るのであれば、次期パナメーラのデビューは2024年以降ということになる。今回撮影された仕様が、スペシャルエディションや新トリムのテストでない限り、デビューは2年先になるだろう。