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月夜のベオグラードに、菩提樹が香る。居酒屋の隣のテーブルから懐かしい声、ボン在住の翻訳家ミリャナだ。翻訳の打ち合わせで、詩人ステバン・トンチッチが一緒だった。代表作の詩集『サラエボ手稿』は、内戦で包囲された町を描く。翌日、詩人とカフェで会った。1993年、内戦のサラエボから逃亡。ドイ…