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長編3作目にして「玄人」の風格が漂う。第35回山本周五郎賞を『黛家の兄弟』(講談社)で射止めた砂原浩太朗さんである。 それでも「歴史時代小説を書く者にとって山本周五郎の名前はとても大きい。その一端を背負う重さをひしひしとかみしめています」とあくまでも初々しい。 受賞作は、北陸地方の架…