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アストンマーティン

| 欧米企業はとにかく業績にシビアであり、わずかなミスも許してくれない |

そのぶん報酬も巨額にのぼりハイリスクハイリターンといったところか

アストンマーティンが、「2年の間CEOを努めたトビアス・ムアーズ氏が退任することになった」と発表。

なお、同氏の退任説は昨年1月にもウワサになっていますが、その際にアストンマーティンはコメントを拒否しており、しかし水面下では退任の準備と後任者選びが進んでいたようで、同氏は7月末に退任し、その同日に元フェラーリCEOのアメデオ・フェリーザ氏が就任することもアナウンスされています。

トビアス・ムアーズ氏退任の理由は明らかにされていない

なお、トビアス・ムアーズ氏はアストンマーティンの取締役会を完全に辞任すると公表されており、つまりはアストンマーティンと「縁を切る」ことに。

参考までに同氏は以前にメルセデスAMGのCEOを努めており、2年前にアストンマーティンの経営者がローレンス・ストロール氏へ交代した際、メルセデスAMGがアストンマーティンへの出資比率を引き上げるとともにメルセデスAMGから”送り込まれて”きた人物。

ただし今回メルセデスAMGに復帰するという話もなく、となると同氏はメルセデスAMG、そしてローレンス・ストロール氏の期待したパフォーマンスを上げることができず、それによって「解任」されると見るのが妥当かもしれません。

ちなみに同氏の経営スタイルは「頑強」だとされ、そのために数十人もの上級社員がアストンマーティンを去ったとも言われていて、こういった強硬さが「チームワークに貢献しない」と捉えられたのかも。

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アメデオ・フェリーザはこういった人物

なお、アメデオ・フェリーザ氏はフェラーリの前々そしてその前のCEO(現在のベネデット・ビーニャ氏の前のルイス・カミッレーリ氏の前のセルジオ・マルキオンネ氏の前のフェラーリCEO)で、2006年から2014年までフェラーリのテクニカルディレクターを、2008年から2016年までCEOを務めています。

現在同氏は76歳を迎え、ラ・フェラーリをはじめとする多くの市販モデルの生みの親だとも評されており、その功績を買われて2021年には中国紅旗(ホンチー)へとヘッドハントされ、紅旗のハイパーカー”S9”を開発するためのシニアアドバイザリーボードメンバー、さらに特別顧問として迎えられています。

ただ、今回アストンマーティンのCEOへと就任するからにはこの任を降りると考えて良さそうですが、同氏のほか、アストンマーティンの新CTOにはフェラーリ、BMW、アルファロメオ、マセラティ、紅旗にて手腕を振るったロベルト・フェデーリ氏が就任するといい、これら両者は紅旗(正確には紅旗とイタリアのシルクとの合弁、シルクFAW)から移るということになりそう。

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アストンマーティンは再建の遅れに悩まされる

なお、アストンマーティンはそのハイパーカー「ヴァルキリー」の発売の遅れ、それによる資金の回収遅延など再建計画の遅れに悩まされているといい、「すでに資金が尽きた」とも。

ちなみにトビアス・ムアーズ氏はメルセデスAMG時代にも「AMG One」の開発遅れに悩まされており、なにかとハイパーカーに困らされた(運命を左右された)人なのかもしれません。

今回ローレンス・ストロール氏は「目標を確実に達成するために、新しいリーダーシップチームと体制で、ビジネスが新しい成長段階に入る必要があります」とコメントしており、やはりトビアス・ムアーズ氏の体制下での成果には満足していなかったようですね。

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参照:Automotive News Europe

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