| フェラーリはジャスティン・ビーバーが自身のSNSにてフェラーリを雑に扱う様子を公開することを懸念 |
フェラーリは自動車メーカーの中でもとくにそのブランドイメージに対して敏感
さて、ジャスティン・ビーバーが「フェラーリを売ってもらえなくなった」というウワサ。
これはあくまでもウワサとされるものの、(フェラーリ本社が)フェラーリの正規ディーラーに対し、「もしジャスティン・ビーバーがフェラーリを購入しようと現れたら、大金を積んででもお引取り願うように。全力で購入を阻止すべし」というお達しが出したもよう。
いったいなぜこんなことに?
そして「どうしてこうなったのか」ということについてですが、それはジャスティン・ビーバーが(以前に購入した)フェラーリ458イタリアを「適切に」扱わなかったためだとされており、2016年に購入したフェラーリ458イタリアにリバティウォーク製のワイドボディキットを装着したばかりか(下の画像)、そのまま放置するなど著しくフェラーリのイメージを失墜させたためだと言われます。
よってフェラーリは同じことを繰り返さないよう、ジャスティン・ビーバーがフェラーリを購入することを防ぎたいということになりそうです。
なお、フェラーリは自社のブランドイメージを守るためには最大限の努力を行っており、そのイメージを毀損する人物や団体に対して厳しい対応を取っていて、過去にはフェラーリの上にスニーカーを置いて撮影したファッションデザイナーや、マンソリーに対してすら訴訟を起こしたことも。
これらを見るに、「ブランドイメージの毀損」について、フェラーリ元来の美しさや機能を損なうような改造や扱い、模倣、フェラーリのブランドイメージにタダ乗りした商売など画素の対象となるもよう。
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SNSは諸刃の剣
なお、フェラーリはちょっと前に「SNSインフルエンサー」を活用する方針を打ち出し、フェラーリの購入経験がなくとも一定の知名度を誇る著名人に限定フェラーリを販売したことがあるようですが、その一部が行動での暴走など違法行為をしてしまい、かえってイメージを損なったことも(当時フェラーリから届いたアンケートについても、”影響を受ける人物”について複数の設問があった用に記憶しており、著名人の影響力を活用しようとしていたことが伺える)。
そしてこれもウワサレベルではありますが、一時は中国市場を重視したものの、一部オーナーの行動がモラルを欠いていたり、ドライビングスキル不足による事故が多発したためにその販売を制限したとも言われます。
そういった経験からか、現在フェラーリはふたたびフェラーリの購入経験があるオーナーを中心に限定モデルの販売を行うようになったというウワサもあり、実際のところ「フェラーリを複数台所有する人」はフェラーリへの忠誠心が厚く、クルマを大事にするうえ、フェラーリの名誉を失墜させるようなことは行わないため、やはりフェラーリのコレクター、既存オーナーを重用する戦略は「正しい」のだと思います。
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参考までにですが、日本にはフェラーリの掲げたF40の最高速を自らが「保証」するため時速320km/hにて高速道路を走行し、逮捕された後にもそれを否認せず「実際にその速度を出した」と証言したオーナーも居るそうなので、まさに「フェラーリオーナーの心意気たるや」といった感じですね。※その証拠動画は笠倉出版社が発売したビデオ「320km激走!フェラーリF40」に収録されている。当時はいろいろとユルい時代だった
なお、フェラーリに限らず、ハイブランドにとって新しい顧客を呼び込むには(優れた商品力があるという前提で)アンバサダーの存在が非常に有効で、つまりそのアンバサダーの抱えるファンをそのブランドに呼び込むことができるということになりますが、反面そのアンバサダーがブランドの意に反する行動を取った場合のダメージは非常に大きく、そしてアンバサダーでなくとも、そのブランドを持つ著名人がなんらかの反社会的行為や、そのブランドのイメージを汚すような行為をした際のイメージ失墜もまた無視できず、フェラーリ=そういったブランドだと見られることになるのだと思われます(プリウスオーナーやアルファードオーナーのイメージがある程度固定されているのも似たような事象だと考えられる)。
これらは著名人が、自身の所有物をインスタグラムはじめSNSにて拡散することで、それを見る人々が受けるポジティブもしくはネガティブな(両方の)影響ということになりますが、”SNSは現代ならではの諸刃の剣”ということになりそうです。
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