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レクサス

| さらにアメリカの消費者は「品不足→値上げ」に慣れている |

この傾向はまだ2-3年は続くことになりそうだ

さて、現在は資材や半導体(マイクロチップ)不足、そしてロシアのウクライナ侵攻によって輸送上の問題が生じるなど各産業において深刻な影響が及んでいますが、もちろん自動車業界についても例外ではなく、新車を製造できないという状況が長く続いています。

よって現在は国内のディーラーでも「納車時期を提示できない」「モデルやグレードによっては受注停止」という状況となっていますが、意外なことにアメリカの自動車ディーラーはかなり儲かっているのだそう。

アメリカでは価格がかなりフレキシブルに動くことが知られているが

なお、自動車メーカーそのものはコスト高、原材料不足に苦しめられている状態なので利益の増加を望むことは難しいと思いますが、アメリカ市場では、2022年1月から3月までのデータを見た場合、新車販売1台の平均粗利は6244ドルに上昇しており、これは2019年のコロナウイルスのパンデミック前に比較すると1.8倍。

ただ、1台あたりの利益が増えようとも、販売台数が少なくなれば意味は無く、しかしながら新車ディーラーの利益についても伸びており、直近1年における利益は1店舗あたり710万ドル(日本円で9億3000万円)で、これもコロナウイルスの拡散前に比較すると2.4倍になっていると報じられています。

つまり利益単価、利益総額ともに「自動車ディーラーはかなり儲かっている」ということになりますが、これは新車価格を吊り上げたり、新車販売の際にオプションを抱き合わせにて提供するといった事実が関係していそう。

これについては度々報じられることとなっており、自動車メーカーも「そういった、消費者に対する裏切り行為をやめるように」という通達を出しているものの、実際のところこういった値上げを制限できず、「ディーラーに任せるまま」となっているようですね。

シボレー・コルベット
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ちなみにですが、アメリカの販売店は価格について非常に敏感で、製品の販売状況に応じて価格をフレキシブルに上げたり下げたりすることも。

これはテスラやアップルといった人気商品であっても同じことで、つまりアメリカではマーケティングの4Pのうちの「プライス」に相当な流動性があるということになります。

ホンダ

そしてアメリカの消費者もこれに慣れていて、たとえば日本でこういった「抱き合わせ」「希望小売価格以上の価格での販売」でも行おうものならばこっぴどく吊るし上げられることになるのは間違いなく、しかしアメリカでは商慣習的に容認されている、と考えて良さそうですね。

参考までにですが、仏シャネルの2021年における純利益は前年比「3倍」となったそうで、これは主に値上げによる効果だと報じられており、こういった不透明な世界情勢であっても、ブランド力が高ければ「どれだけ値上げしても売れる」ということを示す事実でもあり、改めて世界における購買意欲の強さも認識させられます(よって、自動車業界、とくにプレミアムカーメーカーでも新車価格を引き上げるという傾向が今後顕著になると予想される)。

この状況は今後2-3年続くとの見方も

そしてこういった現在の状況について、つまり資材不足、そしてサプライチェーンの問題は「当初予期したよりも」長く続くと見られており、今年中に解消すると言われていたところ「2-3年は続くだろう」という見解が多数を占めるもよう。

なお、ぼくは株式と暗号資産(仮想通貨)への投資にてフェラーリ296GTBの購入資金を準備しようと考えていますが、現在の「コロナウイルス」「ロシアとウクライナとの戦争」に加え「円安」という問題が折り重なっており、これらは相互に深く採用し、かつ短期的に解決する問題でもないため、「ちょっと今は動けないな」とも考えています(ぼくは、インフレに支えられて米国株が長期的に上がるという信念を持っているが、今は円安なので積極的に買い進む気になれない)。

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参照:The Detroit Bureau

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