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<p>SUPER GT第2戦富士 決勝、2度の赤旗やトップ2台にペナルティが出される大混乱のなか、GT500は8号車ARTA NSX-GTが優勝、GT300は10号車TANAX GAINER GT-Rが優勝</p><p>SUPER GT第2戦富士 決勝、2度の赤旗やトップ2台にペナルティが出される大混乱のなか、GT500は8号車ARTA NSX-G… #SUPERGT #富士スピードウェイ #FSW</p><p>SUPER GT第2戦「2022 AUTOBACS SUPER GT Round2 FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE」(以下第2戦富士)が、5月3日~4日の2日間にわたって富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催され、2日間のべで7万3千人という大観衆が詰めかけるなかで14時30分からは決勝レースが行なわれた。</p><p>その100号車のピットには、高橋国光さんのご家族、さらにはチーム関係者、かつて高橋さんのチームで一緒に入っていた土屋圭市氏なども訪れており、レース開始前にサーキットには静寂が訪れることになった。 100号車のリアは高橋国光さんのヘルメットカラーリングに GT500クラスは、スタート直後にフロントローの2台がピットインする作戦で、トムスの2台が1-2フォーメーションを構成 GT500のスタートシーン 今回のレースでは19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)、24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)という横浜ゴムのタイヤを装着した2台がフロントローだったが、レースがスタートすると温まりに課題があるのか、すぐに順位を落としてしまう。 ポールからスタートした19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)、最終的に6位でゴール 37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)はチェッカー時には2位を走っていたが、同僚の36号車を押し出したとして40秒のタイム加算 代わってトップグループを構成したのは37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)、36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)のトムスの2台が1-2フォーメーションを形成した。そこに、日産勢の最上位となる3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)が追いつき、3台によるトップ争いが序盤に展開された。そこからやや離されてホンダ勢トップとなる100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)、8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)、さらに19号車 WedsSport ADVAN GR Supraが4位争いグループを構成した。 36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)は最終的に2位に繰り上がった 39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)以外がすべて1回目のピットストップを終えた43周目に、GT300の大きなクラッシュが発生。はじめにFCY(フルコースイエロー、80km/hに速度制限)が出され、その後SC(セーフティカー)に切り替わった。そのFCYが出る直前に39号車はピットに飛び込み、すぐにFCYが出されたため、39号車はピットイン時のロスを相対的に少なくして3位でコースに戻ることに成功。その後もSC先導でレースが続いたが、クラッシュで破損したタイヤバリアが重機なしでは直せないということで、49周目に赤旗中断となった。 2度の赤旗でレースは時間切れ終了に、トップでチェッカーを受けた2台がペナルティで8号車 ARTA NSX-GTが優勝に 大クラッシュを起こしてしまった3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)、ドライブしていた高星選手に大きな怪我がなかったことは不幸中の幸いだった この赤旗でレースは振り出しに戻ることになり、約半分の50周目からSC先導でレースは再開されることになった。トップは36号車 au TOM'S GR Supra、続いて37号車 KeePer TOM'S GR Supraとトムス勢が1-2、3位は39号車で、4位に日産最上位の3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z、5位は8号車 ARTA NSX-GTとなった。6位は38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)だが、赤旗中断前にピット作業違反を取られており、ドライブスルーペナルティを差が縮まった状態でこなさないといけなくなり、必然的に最後尾にさがってしまった。 SCがピットに戻ったのは53周目。このリスタートでトップを走っていたトムス同士(36号車と37号車)が交錯。両車とも順位を落とす結果に。これでトップに立ったのは39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra、2位には3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z、3位の37号車、4位に8号車 ARTA NSX-GT、5位に36号車となり、39号車が後ろの4台をおさえているうちに12号車 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組、BS)と23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)も追いついてくる。 チェッカーを受けた時点でトップを走っていた39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)は、赤旗中断時に作業を行なってしまったと判定され、最終結果に40秒が加算された 表彰台3位を獲得した12号車 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組、BS) そしてレースは59周目にトップの39号車、3号車、37号車、8号車がパックになってストレートを走っている時に、ストレートにスローダウンしていたGT300車両があり、トップの39号車はかろうじて避けられたが、2位の3号車は避け切れずにスピンしてガードレールに大クラッシュ、ストレートには破片などが飛び散りレースは即時赤旗中断になった。なお、ドライブしていた高星明誠選手は自分の足で降りて、精密検査が必要ということで、救急車で運ばれていった(その後無事が確認された)。 その後、壊れたガードレールをタイヤバリアで修復という応急処置が執られたが、その作業には1時間以上の時間がかかり、レースが再開されたのは18時10分。このレースの最大時間18時20分の10分前にセーフティカーでレース再開となった。このレースでは2度の給油を伴うピットインの義務が課されていたが、長時間の赤旗中断によりその義務はなしと変更され、まずはGT500とGT300の車両の並べ替えから行なわれ、その並べ替えが終わってからセーフティカー先導で60周目からレースが再開された。この時点での順位は、39号車、37号車、8号車、36号車、12号車、23号車、100号車、19号車の順に。 しかし、冷え切ったタイヤですぐにリスタートする訳にはいかず、結局セーフティカー先導のまま18時20分をむかえ、62周でそのままチェッカーを受けることになった(レース距離の75%に達しないため獲得ポイントは半分となった)。 ところが、そのセーフティカー先導走行中、トップを走っていた39号車に「赤旗中断中にドライバーが車両に触れた(=作業をした)」と判定され、ペナルティ(ただしペナルティの内容は明らかにされず)が出されると場内モニターに表示された。さらに、2位を走っていた37号車にも、チームメイトの36号車との接触が37号車の責任とされてペナルティが出された(こちらもペナルティの内容はすぐには明らかにされなかった)。 このため、チェッカー時点では39号車と37号車に対するペナルイティが確定していなかったため、チェッカーを受けた時点で全車の順位が確定しないという前代未聞の事態になってしまった。その後、39号車と37号車へのペナルティは「ドライブスルーペナルティ相当だが、チェッカーまでに消化しなかったため、結果に40秒加算」と確定し、8号車 ARTA NSX-GTの優勝が確認された、39号車、37号車はそれぞれ13位と14位に降格となった。 GT500の表彰台 優勝した野尻智紀選手、福住仁嶺選手 2位は36号車 au TOM'S GR Supra、3位は12号車 カルソニック IMPUL Z、4位は23号車 MOTUL AUTECH Z、5位は100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)、6位は19号車 WedsSport ADVAN GR Supraとなった。 23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は4位 100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)は5位に GT500結果表(暫定)</p>